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気をつけて ワンクリックが 原因よ

前を見る、立派な木がたくさんそびえ立っている光景が広がっている

まるで林のようだ。左を見る、立派な木がそびえ立っている光景が広がっている

まるで林のようだ。右を見る、立派な木がそびえ立っている光景が広がっている

まるで林のようだ。後ろを見る、立派なが木がそびえ立っている光景が


「ってここどこよ・・・」


思い出すんだ。たしか、さっきまでゲームをやっていて・・・そうだ狩りの途中で

MPが切れて安全圏まで避難して座ってMPの自動回復をしてたんだった。

いやー最近、調合して遊んでたら調合素材なくなったから狩りで素材補充してたんだけどMPが切れかけてたけどポーション使うのももったいないから座って回復しようとして右下にいつもみたいに

セキュリティソフトの広告バーがでて、たしか異世界にいってみませんかというか

広告で・・・それで・・・いつもみたいに閉じようと思ったら間違えてそれクリックしてしまって


「えぇ・・・あんなので異世界きちゃうのか、意外と異世界ってお手軽なんだろうか」


ん?というかやたらここの林の木はでかいな

やっぱり異世界の森っていうと日本よりかなり大きいんだなぁ

僕はそうやって木を見上げると太陽がちょうど真上にあり太陽の日が目に入ったので

手で太陽を隠した。いやぁ綺麗な太陽だぁ・・・なんか気のせいだろうか僕の手って

こんなに小さかったっけか、いやってか・・・僕は目線を自分の体に移していく。

まるでゲームに登場する賢者のようなってか終焉の賢者の胴装備だよね

その下はもちろんセット装備効果発揮のために終焉の賢者の腰装備だし

腕も頭にもよく触ってみたらサークレットのような物がついてるし


「い・・痛い・・さすがに28のおじさんに差し掛かった男がこのコスプレは痛い」


ん?ってかなんか体が小さいような・・・僕、これでも身長は180cmあったんだけど

いまの体のサイズってどうみても140cmぐらいしかないように見える。

か・・鏡!鏡はどこだ・・・って思ってもこんなとこに鏡があるわけが

【インベントリからアイテム:鏡を取り出しますか】


「・・・いやいや、ちょっと待てインベントリってアレかゲームのインベントリか」


とりあえず、取り出してみるか

でも取り出すってどうすればいいんだろう


【インベントリからアイテム:鏡を取り出した】


「なんかご都合主義だなぁ・・・まぁいいか」


僕は手元に現れた鏡を自分の顔に向けるとそこに子供だが

将来はかなりイケメンになること間違いなしの金髪美少年が映っていた。

目の色が青い色をしてるのにすごいドン引きしたがなんだろう、僕はこの顔どっかで見たことあるぞ

元の自分の顔とかそういんじゃないってかこんな顔してたら

ネトゲなんてやらずにきっと今頃素敵な薔薇色ライフ過ごしてる自信がある。

どこで見たんだっけ・・・会社・・・仕事・・・家・・ネトゲ・・・


「あぁー、そうだゲームのマイキャラのリークの顔がこんなんだよな小人族にして金髪美少年に

したんだった。そうだそうだ 小人族だからエターナルショタに僕はなるとかいって作ったんだよなぁ・・・」


・・・いやおかしいだろ。なんで僕はゲームのキャラになってるんだ。いや、嫌なわけじゃないが

元の顔に未練があるかと言われたら勿論、微妙にある。だけど今の顔のほうが絶対いろいろ人生得な

自信がある。っていうか顔もそうだけど、さっきから頭の中に変な知識がいっぱいある。

絶対、いままでこんなの習ってない。魔法の使い方とか錬金術や調合や魔具の作り方とか

僕も男だから昔はそれは色々妄想したけどここまで詳しい設定まで妄想したことはないよ

友達と学校の帰り道に傘でいくぞ魔王とかいいながらチャンバラごっこしたり、

中学生時代ではエターナルフォースほにゃららと呪文名唱えて相手はなんとかになるとかそういうレベルだ。しかも十数年前の妄想を覚えているかと言われたら答えは勿論NOだ。唱えてた呪文名すら覚えてない。だけど頭の中の知識は詳しい調合方法やら魔法の種類が把握するのが大変な数がある。

ってかこれだけあるとさすがに頭の中でそうであって欲しいけど現実的にありえない想像が

現実であるという可能性がもはや否定できないし、個人的には否定したくない。


「そうか・・・僕はゲームのキャラになって異世界にきた・・・いやゲームの中という可能性も、でもゲームの中だとしてもそれもまた異世界、これを喜ばない男がいますか」


よし、ここから僕がゲームのキャラになって異世界にきたと仮定して考えよう

まずインベントリ云々がさっき表示されたことからゲーム内のアイテムはもしかして持ってるんだろうか

さっきはたしか、鏡はどこかーって考えたら表示されたんだよな

じゃあ、こう考えたらどうなるんだろうな

【インベントリのリストを表示します】


僕の頭の中にリストのような物が浮かびゲームのときのようなインベントリの表示が浮かびあがっている。


「お、やっぱりこうすると出るのかって完全にゲーム内にいたときのアイテムはもったままか

ってかそうなると持ってたアイテムだけか倉庫とかに装備とか素材とか置きっぱなんだけどなぁ」


【倉庫からアイテムをインベントリに移しますか】


「・・・なんというヌルゲー仕様」


【倉庫からアイテムをインベントリに移すのをキャンセルしました】


いや、今はとりあえず引き出す物はないからいいとしよう。

ってか頭の中に浮かぶインベントリのリストの右上はいままでゲームの中ではゲーム内マネーだったけど

いまの頭の中のインベントリの表記は、なんか金貨とか銀貨とかになってるな

もしかして、これがこの世界のお金なんだろうか

だとしたらこれは結構ラッキーなのかもしれない、さすがに無一文で放り出されるのはつらい

世の中お金がないことにはいろいろと始まらんのです。


「さて、次は魔法の方を試してみようかな」


えっと、魔法を使うにはまず魔法の触媒になる物を装備しないといけないわけで

杖などがそれに当たるわけだ防具は装備したままだけど杖は辺りを見回しても

落ちてないからインベントリに・・・あったあった


【インベントリから賢者の杖を取り出しますか】


勿論、答えはYESしかないわけであって


【インベントリから賢者の杖を取り出しました】


「さて、魔法の使い方は杖をもって魔力を杖に篭め魔法陣を出現させる」


僕は右手に出現した杖をしっかり握り締め、魔力を杖に篭める。

いや、まず魔力を杖に篭めるっていったい・・・あぁ、知識さんありがとう頭の中で

やり方が自然に伝わってきました。えっと、体の中に流れてる血液が杖にも行き渡るように

想像して、そこに魔力的な物が流れてるように考えながらっと

僕の手元の杖に魔力が篭ってる感じがする・・・いや感じがするだけでこれといって見た目は変わらないのだが

最初だし、魔法使いの最初の呪文にしようかな

僕はそう考えて使いたい呪文を考えながら杖を掲げると目の前に魔法陣が杖の先端から浮かび上がる

あとは呪文を唱えれば、この魔法陣から魔法が飛び出す仕掛けになってるわけだ

それではさっそく、いざ男の・・現代に生きる人間が一度は夢みる魔法を使ってみますか

僕は目の前にあった手ごろなサイズの木に向かって刺さるように魔法の射出先を固定して呪文名を唱えた。


「『風の矢』」


魔法陣が輝きだし、そこから一本の風の矢が・・・あれ・・・

僕が想像してたのはゲーム内のときのように魔法陣から風でできた矢が飛び出し。

目の前にあった木に刺さるといった結果が起きると考えてたんだけど。

それにこの呪文は最初に魔法使いが覚える魔法で魔力を使い風を操り、

それを矢の形状に変えて放つ魔法なんだけど、どうみても目の前に広がる光景は

矢が通ったあとというかレーザービームが通ったあとみたいな光景が広がっている

ってか魔法陣から飛び出た矢がどうみても矢ってかバリスタみたいな大きさだったし

なんで、こうなった魔法使いの頃に使ってたのをゲームで見たがこんなに派手じゃなかった。

・・・ん、魔法使いの頃・・・あ・・・もしかして


「そうか、ゲームの時の魔法ってINT依存のダメージだったから今の状態で打つとこうなるのか」


ってことはゲーム時代に使ってた呪文とかって打ったら・・・いやいや、やめておこう

想像しただけでわかる。よくある歩くロケットランチャーとかそういうレベルじゃすまない自信がある。

とりあえず、あれだ このままだと魔法を発動。そのあとその場に残ったのは無残な残骸たちであった。

とかいう感じになっちゃう。さすがにそれは嫌だ。せっかく異世界にきたのにそんな悲しい結末にはなりたくない。

どうすれば・・・そうか魔法はINT依存だからINTが抑えられればいいはずなんだけど

たしか、PVP用にステータスを任意の数値に下げれる指輪があったはず

たしか倉庫にしまってあったはずだけどあるかな、僕は倉庫からアイテムを取り出したいと考えると

倉庫内のアイテムをわかりやすくするためかリストのような物が頭に浮かび上がる。

倉庫のリストを操作するとすごいアイテムの数だけど上にタブがあって

そこでアクセサリーのタブを選ぶといままで作った物や買った物がずらりと出てきた。

えっと、たしか・・・この指輪だったはず


【倉庫からアイテム:枷の指輪をインベントリに移動します】

よし、続いて

【インベントリからアイテム:枷の指輪を取り出しますか】


【インベントリからアイテム:枷の指輪を取り出しました】


「おぉ、これが枷の指輪かぁゲームの中じゃ無骨なデザインだったけど実際に見ると悪くないな」


この指輪を装備すればステータスを任意の数値に下げれるからまずはこれでステータスを落とすとしよう

僕はとりあえず左手の中指に嵌めると目の前に自分のステータス欄が現れた。現れたというか指輪から

自分のステータスが表記された映像が映し出されてる。こうしてみると廃人とはいわないけど頑張ったなぁ

んーとりあえず、HPとMPはノータッチでいこうATKは元々が魔法使いとか道具作成系の複合職だから

高くないけど、これもそこそこ下げておこう。DEFは勿論このままにしておこう痛いのはさすがに嫌だし、

そしてINTかこれも魔法使いの頃ぐらいまで下げておくとしよう、さすがに今のままだとまずいから

そうだな魔法使いの派生職への転職がレベル40でできたはずだからレベル30ぐらいのときのINTにしておこう

それとMINDか・・・いやこれもDEFと同じでそのままだな。

そして、ステータスをいじったとなるとやっぱり次にまずいのは僕の今の職業だろう


「さすがに職業が大賢者のままはまずい気がする・・・なんという色々トラブルに巻き込まれそうな職業だし」


さすがに異世界にきて早々にトラブルに巻き込まれるのは勘弁してほしい。

無難にステータスも魔法使いの頃に下げたし、職業も魔法使いにしておきたいなぁ

そういえばPKがドロップしたアイテムにたしか職業とステータスを偽装できる指輪があった気がする

えーと・・・あぁ、これだこれ さすがにこれ売りに出したりすると面倒になるから倉庫にいれっぱだったんだよなぁ


【倉庫からアイテム:偽装の指輪をインベントリに移動しますか】

【倉庫からアイテム:偽装の指輪をインベントリに移動します】


ってかここらへんの操作が面倒だな、確認はいらないかもしれない


【インベントリからアイテム:偽装の指輪を取り出しました】


お、一回で取り出せたな。倉庫もあとでこうやって考えながらやれば

わざわざ確認が出ないかもしれないな、さて指輪を今度は右手の中指に嵌めてっと

さて、まずは職業だな大賢者から魔法使いに変えてっとステータスも枷の指輪で下げてあるけど

DEFとMINDはそのままだからこれは偽装の指輪で下げて見えるようにしておこう。

INTとATKは枷の指輪で下がっているから偽装はかけなくても問題ないな

あとはレベルも30に偽装しておいて、これでレベル30の魔法使いにしか見えなくなったはず。

さて、これでとりあえず自分の力でなんか大変なことが起きるリスクはなくなり、トラブルに

巻き込まれる可能性も限りなく低くなったはず


「これからどうするかなぁ・・・」


左右前後どこみても立派な木がそびえたってますよ

本当にここどこって感じだよね。あてもなく彷徨うわけにもいかないし

ゲームのときみたいにMAP機能があるわけじゃないし

これからどうすればいいんだろうか、まだまだ悩みの種はつきそうにない。












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