3/4
取り残された感
我は寂しい。
寂しいと思ってはいけないのだろう
想像妊娠はうさぎの体に負担がかかる。
想像妊娠が終わりを告げたのは
喜ばしいことだ。
だが、我の周りには
同志がいない。
同じようにつわりで苦しみ
同じように不安を抱え
話すことのできる者がいない。
毎日トイレとは友達である。
否、間違いである。
友達というのはおこがましい
恩義を感じている。
恩がある
恩トイレである
もはや何がなにやらわからぬ。
想像妊娠をして
苛々したうさぎを
不思議な気持ちで見つめていた。
いつも
つわりで苦しいときも
少し楽な日も
いつもだ
それがケロッとした様子になった。
複雑である。
この胸の内
勝手に孤独を感じる
この浅ましさ




