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少尉ですが何か?  作者: 背徳の魔王 人と話すうちに性格から行動パターンを読み取り。隠された本性を暴き。時に未来を予言することからリアル魔王と呼ばれ。材料と調味料の分量で味がわかるので、絶対味覚と本人が詐称する一般人
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狂った風の精霊達


 竜の国シルバ壊滅。その一報が、北大陸を駆け巡ったのは、夏の終わり。世界議会が終わって数日後のことだった。人伝に聞いた話では、都に住まう人々はそのほとんどが死に絶え、無惨に食い殺されていたという、さらには竜達ですら…………、何かに食らい付くされていた、竜とは、本来自然界最強の生物とされていた。神話以降も人々から。恐怖を与える存在であった。しかし北大陸では、英雄竜騎士の伝説があった。さらにはリブラ・ハウチューデン将軍が、二人目の竜騎士となったことが始まりで、竜騎士と呼ばれる職業が誕生した。その後…………………………………………。リブラ将軍は、その長きの献身を務めていたが、妻の年齢的な問題があり。祖国に帰郷。そのきっかけもあって、1つに纏まっていた16部族が1つとなっていた。レオール連合は瓦解、北大陸に新たな国々が誕生していた、まさに群雄割拠。戦国時代が訪れていた。しかし事態は人々の予想とは違う何かが、密かに蠢きだしていたようだ。何かが人々、竜を食らったのか、その何が分からないがゆえに恐怖を。得体のしれな差に畏怖を。少し前まで同じ国。竜騎士として仲間だったものたちの死を知り、冥福を祈る、問題は各国の王達にあった。あの竜すら食らう生き物が、在野に存在する重要性に注目していた。そんなある日のこと、ある噂が流れた。この世界に失われたはずの精霊獣が復活したと………………………………………………………、なぜそんな噂が流れたのか、大陸の街、国々を走る乗り合い馬車事業で、中立国家となすアロンドの御者が、その日の夕方。竜の国シルバまで馬車を走らせていたこと。たまたま精霊達が立ち去る場面を見たことがきっかけである。問題は、今まで精霊を見た者がおらず、また伝説では人形であると言われていた。しかし御者が見たのは獣の姿であった、それを聞いたバード族は、ついに精霊が、この世界に復活を遂げたことを知る。それゆえに獣の姿と知り戦慄していた。それは獣故に理性、さらには知性を失っていると意味していたから。そうなると生まれたばかりの精霊達は荒れ狂い。北大陸に巣くう危険な魔物に襲いかかっているのが容易に察せられた。それは自然界の理から外れた暴走を意味する、人に支配された精霊王が起こした狂気ゆえに………………………………。本来とは異なり。自然の理を外れ。獣として輪廻させられた存在となる、大いなる摂理から外れた精霊は、理から外れた時、属性と存在を忘れてしまった弊害が起こる。



 しかし契約者は問題の理から外されるゆえ。単に得た力に酔いしれ、全能を感じることで増長する。それを関知した精霊王リルリルは、破壊と人間、動植物、魔物の補食こそ正しいことと理解する。


『そう、もっともっと仲間を増やさなきゃね、ふふふ』


ザノビアすら感じることが出来ない齟齬が、ほんの欠片ほど、できつつあることに、気付かない、始まりと終わりの終焉、精霊王は、生命体の捕食者イビルプレデタとなってしまう。


 そうなってしまうと精霊の作用から、仲間を増やさなきゃと勝手に動き出す。まさに自然界そのもののように、食物連鎖が始まる。


 そう始まっていた。少しずつと。 

 北大陸の生態系を侵食し始めていた。

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