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少尉ですが何か?  作者: 背徳の魔王 人と話すうちに性格から行動パターンを読み取り。隠された本性を暴き。時に未来を予言することからリアル魔王と呼ばれ。材料と調味料の分量で味がわかるので、絶対味覚と本人が詐称する一般人
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閑話ひと夏の出会いリルリル

プロローグ





それは突然だった。学生の筈なんだけどね、


━━ほんと……色々と思うことはあるよ。でも仕方ないかな。



諦めにも似た気持ちで、忙しい日々を享受した、そんな忙しい中。教員になったシンクは、ふっと思い出していた。あの不思議な体験を━━。



……一年前・夏。



ジリジリと焼けるような日差し、初めての教員としての夏休み。ようやく付き合いに慣れた婚約者達とのかしましい毎日に。疲れとは違う精神的疲労と。お金を貰うと言うことの意味と責任感に。多大な疲れを覚えていた。



そんな訳で、無理して。珍しく風邪をひいてしまった。



だからではないが、あれは一夏の幻影かと思ってた。



彼女はとても悪戯好きで、直ぐに心を許せた気がした。彼女リルリルと初めてあったのは。そうこんな暑い昨年の夏休みのことであった、最初に話していた印象は。まるでリナのように天真爛漫な瞳。ヒナエのようにアグレッシブな性格で、緑の髪から、最初は緑の民かと思ったんだ。

ちょうど今年と同じく世界会議開催する数日前。ぼくはドヴィアにある、元廃坑を使って作られた巨大な温泉施設に。受け持ちクラスの生徒達を連れて、遊びに来ていた。



てっ言っても。去年までは同期生で、同じクラスの仲間達。中には友人と婚約者もいたりする。だからではないが、物凄くこそばゆいような感覚、風邪のせいもあってダルいがま~ゆっくり休むけどね、だってみんなで過ごしたあれがなければ、教員としてけじめをつけられずに。やってく覚悟と。目標を決めることはなかったはずだから。タイチやリナ達とは違う、本当の先生として、やってく自信が芽生えたのは多分あれからかな。



「シンク大丈夫ですか?」


「うん大丈夫だよヒナエ、心配かけたかな?」


不安そうに揺れる瞳は、目元のホクロもあって、とても妖艶な魅力がある、ほんとこれで本人無自覚とか、流されいように弱ってる精神を総動員して、ほんの少し動けば触れる唇。求めれば受け入れてくれる。そんな気はしていた。ほんのり香る風呂上がり、石鹸の香り。つい見てしまう豊かな胸元。本人も意識してるのか、首筋が赤くなっていた。

「ヒナエ……」


覗ける絶妙な位置。チラチラと先ほどから。淡い色の突起が見え隠れしていた。病気じゃなかったら抱き締めて、押し倒したくなる光景である。

「はい……」


普段はもう少し警戒心があるから、ここまで無防備ではないのだが……、

なんだかいい雰囲気である。



軽く触れた唇。熱い吐息。キスだけで我慢するのは、最近厳しくなっていた。



━━ん~我慢、我慢。

煩悩退散させながら。

一晩悶々と苦しみ、どうにか安心して傍らで眠る。無邪気な顔のヒナエを見ていた。やっぱり目は、豊かな双胸に向かう訳で……、自然現象を隠すように。ヒナエにタオルケットを掛けてやり、



日も上らぬ早朝、朝風呂でさっぱりしてから。朝の散歩に出かけた。



この温泉施設は、全6層に分かれていて、両国の入り口側には、それぞれ宿泊施設になっていた。シンク達はアレイク王国から、馬車を利用して、ドヴィアに入国。それから3日ほど滞在してから。リドラニア公国側に抜ける日程になっていた。



さて今のような施設が作られたのはかなり最近のようだ。あまり接点は持ちたくないが、ドヴィア王女メルディスの活躍によるとこが多いと言う、ボチ体質から少しは抜け出せてる今日この頃だ。元々ドヴィアは、都市国家と呼ばれる小さな国である、それまで有名だったのは、羊毛とチーズ産業であった、父オーラルによると。戦士の国と呼ばれているようだ。この国には父さをの友人であるイブロさんと。セシルさんが暮らす国で、昨日父に代わり。挨拶に立ち寄っていた。



色々思い出しながら、第3層にある露天風呂に向かい。柑橘湯に入り、じっくりと手足わ伸ばす。


「はあ~気持ちいい」


疲れもあって、魂の吐息を着いていた。そんな何てことい吐息に返信するように。


「リルリルリルリル、うんうん、気持ちいいの~」


タイミングよくそんな返事が聞こえて来た。さっきまで人の気配はなかったんだが?、


湯煙の中。目を凝らすとまるで、焦点があってなかったように。輪郭が現れた。あれ?とか思ったが、徐々に輪郭がはっきりして、それが緑の髪が尻尾のように跳ねさせながら。元気に跳び跳ねてる幼女だった。いやいや違うかな……、なんだか上下に浮き沈みしながら移動するようにって、まさか、


「溺れてる?」


「リルリル足。届かないの~」


やっぱりそうらしい。慌てて彼女。リルリルを。確かに幼児が入るには深い真ん中らへんから救出する。


「ここは深くないから大丈夫だよ」


「リルリルありがとうなの♪」


ピョッコリ、そう表現出来る可愛らしい一礼と御礼。思わず笑みを誘われる。


「君はリルリルちゃん、て言うのかな?」

「うんそうだよ。リルリルはね。リルリルって言うの♪」


なんだかご機嫌なようで。助けた効果か、風呂から上がる頃には、すっかりなつかれていた。

それからリルリルと一緒に。3つの湯を楽しみ。


「リルリル♪、リルリル♪、お兄ちゃんフルーツ牛乳ウマウマなの~」


「もしかして飲むの初めてかい?」


みたことない縫製の服に着替えたリルリルは、ほっぺた艶々。目をキラキラさせながらプハ~って、一気に飲み干した。

「うん、リルリルはずっと寝てたから。此方に来るのも久しぶりなんだよ~。まさか老君しんでたなんてショックだったよ~」


すっごく気になること言われた気がした。もしかして誰か病気だったのかな?、まあ~良いけど。緑の民が何でここに?。確かピアンザさんから聞いた話では、この辺りにいると聞いてないのだが、


「シンクお兄ちゃんて不思議~、竜の匂いがするね」


思案に耽っていると。にっこり微笑みながら、そんなこと言っていた。しばらく話していた。


「お兄ちゃんまたね」


そろそろ時間になる、後ろ髪引かれつつ。宿に戻ることにした。彼女は何者なんだろうか?、

竜の匂い……、シンクレアの?。首を傾げていた。



それかしばらく忙しくて、ぼくは忘れていた……。そして再びリルリルと出会うことになる。 彼女との出会いが、戦乱の北大陸と密接な関係があったこと知ることになる。

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