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少尉ですが何か?  作者: 背徳の魔王 人と話すうちに性格から行動パターンを読み取り。隠された本性を暴き。時に未来を予言することからリアル魔王と呼ばれ。材料と調味料の分量で味がわかるので、絶対味覚と本人が詐称する一般人
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閑話翼ある女の子嫌いですか?

プロローグ




中央大陸――



北東にある。翼人の国エルバ……、



農場のある。なだらかな丘から、魔山に程近く。川の急流が下方にあり、崖のような切り立った場所に。

森の樹を使って、立てられた小屋がある。

「ん~と」

背伸びして、前掛けのような、衣服の背から出てる。翼人には珍しい。白い羽が混じる茶色い翼を広げた。

「はあ~、素敵な王子様が現れないかしら?」

夢見がちな呟きを漏らす。彼女の名をリマ・エスヤン、赤の民でありながら、魔力が恐ろしく弱く。アビス界に堕ちた間も。世界に戻されてからもあまり姿が変わらない。幸運に見放されたちょっとアレな女の子である。


性格は本人。ちょっとおっちょこちょいなかな~とか思っていたし、細身ながら、馬鹿力て言う。見た目とのギャップも。はみ出し者扱いとなった要因であろうか……。



もっとも能天気な性格のリマの夢は、素敵な男性に……、ピンチを助けてもらい。恋に落ちるのが、長年の夢で、

1000年近く。同じことを呟いていたりする。かなりアレである。

「天気が良い内に。今日こそは!、食料の調達しなきゃ」

切実な問題があった……、かれこれ4日も。食料調達に失敗していて、空腹は切実だ、もっともリマが不器用過ぎて、いつも失敗するからなのだが……、




不器用丸出しの手作り弓と、つぎはぎだらけの釣竿、どちらの道具でチャレンジしようか迷い。結局釣竿を手に、急流な川に向かっていた、昨日は弓を使って狩りをしたのだが、矢が何故か明後日の方に飛んで、モンスターを怒らせたからだった、それがまさか……、あんな大惨事と命の危機を。招いたとは、この時は知らず……、リマは意気揚々と。下手くそな鼻歌など口ずさむ。




━━リマの小屋から、川まで、徒歩二分、て言うより、飛行二分。



まさに目と鼻の先の崖を、降りたところで、張り出した岩だながあって、降り立ち、慣れた様子で座るや、虫の入った餌箱から、生きの良い噛み虫を選び、針に付け、糸を足らした。

「ん~あ、気持ちいい」

朗らかな春先のぽかぽか陽気。人間世界に戻って、四季を感じる喜びは、それだけでも得難い。そんなこと平気で口にするから、リマは人間を嫌う古き考えの翼人から嫌われるのだ。結局冬の終わりに。街から追い出される羽目になったのだ……、



楽観的な性格の本人は、気ままな生活も楽しかった、一つ文句あるとしたら、今日こそは美味しいご飯を釣る。息巻いてるくらいで、意気込みと釣果は、あまり関係がない。それゆえに。のどかな日差しを浴びると、つい眠くなるのだ。それはそれは仕方ない事で、



問題があるとすれば……、崖の途中にあったのが、ヒビだらけの岩だなであること、きちんと起きてれば、ヒョイと飛べる高さであった気安さ。気を抜いたリマの落ち度である。




―――ピシリ……、


パラパラ……、



小石が……、



ガコン……、



岩だなが落ちた、



ドボン――、


盛大に水しぶきを上げ、リマ落水……、



さすがに目を覚ました、突然のことで、パニックに陥り。じたばたもがいて、顔を出したが、スッゴい急流に、なすすべなく。顔を出して、息が出来るよう。苦心するだけ、



それも……、



だんだん冷たい水の中……、



もがくのも浮くのも難しくなり……。遂に意識を失っていた。



たまたま手放さなかった釣り竿が、浮力と急流の流れで、運良くリマの両脇で抱えるように通り、僅かな浮力を得て、呼吸を助けた━━。


なんたる幸運か……、巨大魚が、リマの釣竿から、垂れる糸。コミカルに動く餌に、興味を持って、パクり魚が食らい付いた。



リマの身体が重しとなり、針が、鋭く魚に掛かり。逃げようと下流に慌てる魚に、幸運にもリマは運ばれて行った……。


━━やがて川の流れは、幅広の大きな中流に流れ。穏やかな流れに変わり。そして下流に流れついた、


遂に。巨大魚が体力を使い果たし。リマの前にぷかりぷかり、リマは無意識の内に、巨大魚を流木代わりにして。川岸まで流れ着いた、



そこは……、



中継の街アセイラから程近い、街道沿いの大河で、

魔獣が比較的少ないはずであるが……、


ワークと呼ばれる。ありに似た。大型昆虫の兵隊ありが、リマと巨大魚を見つけていた。仲間を呼びに戻った、その間に、巨大魚を好む。緋色熊、おこぼれを貰おうと、沢山のラムザ(小型の野犬)まで集まっていた、これに参戦したワークの群れ。気を失ったいたリマは、まるで気が付かなかった。



後にお世話になる。大地の女神アレ。中央大陸大司教リーラ様から、一部始終聞かされて。自分の絶体絶命を知り。血の気を失って神に感謝した。



まさに弱肉強食、リマの命も風前の灯――。

助かったのは本当に偶然。レノンが気晴らしに。12神殿のある。中継の街アセイドラに来ていたこと、


そもそもレノンの義母が、敬虔なアレ教徒で、レノンとリブラを引き合わせてくれたと。それはそれは熱心に、毎週末お祈りを捧げていた姿を、見てきたから、義母程ではないが、時間がある時。レノンも大地の女神アレに祈った。感謝の祈りを。



大地の女神アレとは、婚姻と絆の女神と知られており。親兄弟と離れようが、必ず出会わせる。そんな慈愛に満ちた女神である。

「まさか義弟リブラの息子に仕事頼まれるとはな……」

女神アレの力ではないか?、そう思い。祈りを捧げに来たのだ、



その帰り……、乗り合い馬車を待つ間。商人に聞いた、大河を見てみる気になったのは、時間があったからで、それ以外目的はなかった。目の前の光景に、驚きよりも唖然として、夢かと目を擦ったが……、見た物が変わるはずもない。鈍い頭痛を覚えた、よりにもよって……、噂の翼人を見たのも初めてならば、まさか今にも餌にされそうだとは……、しかもそんな場面に偶然居合わせることになりうるとはな、

「おいおい……、俺にどうしろってんだ?、俺はたんなる技術者だ……、ん……待てよ?、確か……」

今の今まですっかり忘れてたが、甥っ子のオーラル陛下から、護身用アイテムを。渡されてたの思い出していた、

「効果はわからんが、ええ~いままよ!、信じて使ってやるぞ甥っ子よ」

つるりとした表面。滑らか過ぎる光沢、ちょっとお気に入りだったが、アイテムをモンスターの群れに投げた。




放物線を描いた銀光は、地に触れた瞬間、白銀の兵が一体現れた。つるりとした表面。滑らか過ぎる光沢、ちょっとお気に入りだったが、アイテムをモンスターの群れに投げた。




放物線を描いた銀光は、ボトリ地に触れた瞬間、光輝き魔方陣が描かれ。白銀の兵が一体現れた。

「あれは……何だ?」

訳も解らず見てる間に。白銀の兵は、滑らかな動きで、モンスターの群れをたった一体で、片付けてしまった、僅かな間にだ、

「こいつは驚いた……、スゲーもん貰ったんだな……」呆れた口調のレノアが見てる間に。すべのモンスターが消えるや、兵は再び白銀の玉に戻っていた。



――聖王の剣。

太陽神アセードラの遺物である。その力は、一本の剣でありながら、無敵の城であり、無敵の軍勢である。白銀の兵を東大陸のアレイク王国の民は、畏怖の対象と未だに見ている。



━━中央大陸では、他の大陸に比べ魔物の種類が多く。商人や技術者の安全を守るため。魔剣を作る技術を改良して、白銀の兵に似せた。精緻な疑似白銀兵を製作していた。



まだ試作品であるため数体だけだが、アイテムにすることで、使用制限をもうけ、強力な疑似白銀兵を繰り出すことが、可能になったのだ、



今はケイタ・イナバの手により。改良してる段階だと、レノンは聞かされるが……。



その時の感動を、師であるサノエに知らせた、最近サノエ一派が、自動人形オートマイーター製作を、してるのは、それが始まりだったと言う。



リマが目を覚ましたと聞いて、レノンが仕事終わりに。顔を出したら、



痩せた少女が、キラキラした目で出迎えるから。いたく戸惑った、

「貴方が、助けてくれたんですね♪、ありがとうございました」

見た目少し歳上だが、リマはレノンを値踏みしていた。顔立ちは繊細で、理想の男性像に近い。また偏屈そうな目元、しなやかな体躯、長年技術者として、生きてきたレノンだが、実年齢より若く見られがちだ。

「大丈夫か?」

とりあえず聞いてみた、

「……………」

じっと見詰められるだけで、何やら居心地が悪い。




エピローグ




リマはいきなり。

「私の王子様になって下さい!」

なんてこと口走られて。アングリ病室であることも一瞬忘れて。脳裏にはモンスターに喰われそうになって、可笑しくなったか?、まじまじリマを見るが、そんな様子もなく、とりあえず後ろを見たが、他に人はいない。

「俺が王子様だ?」

思わず聞き返した、するとキラキラした、慕うように見られ、柄にもなく赤くなっていた。

「お嬢ちゃん……、熱あるのか?」

額に手を置いたが、平熱だな~、などと唸りがら。


ムニュ……。


柔らかい……、


ハッと振り返れば、真っ赤になりながら、僅かな膨らみで、レノンの手を抱き締めていた、

「なんの真似だ……」

強張る声音……、だけど真っ直ぐリマがレノンを見る眼差しは、ハッとするほど、朗らかで……、義母に似ていた、途端何故か肩から力が抜けていた。

「どうした?」

肩が震え。急にポロポロ泣き出したのだ……、戸惑うばかりである。

「私……、誰かに助けられたの初めてで……、暖かく。それでいて頑張ってる手を見たら、胸一杯になっちゃいました」なんてことだ……、目眩すら生ぬるく、胸を熱くした彼女の一言が、引きがねになって。



あの日……、義母と初めて会った日のことを……、



そして最後の時……。

『ほら、こんなに頑張ってる手をしてるじゃない。大丈夫よ貴方は私の自慢……、自信を持って、レノンちゃんは……私の自慢の息子だとね……』

優しく触れる手、懐かしい記憶……、息苦しい気持ちが溢れ。ツント痛みが鼻の中に広がった。

「しばらく……安静にしとけ」

「あっ……」

すがるような手を振り払い、背を向ける。泣き顔から目を背けるためだが、リマにしたら拒絶されたようで、ますます涙が溢れてきた。

「家事は出来るのか?」「……グス……へっ……、でぎばず……」

仕方なさそうにレノンは、顔を繕い、

「助けたのも縁だ、お前の王子様にはなるつもり無いが……、俺が中央大陸にいる間。家事手伝いの仕事を頼みたい」

「えっ……いいんですか?、私……翼ありますよ……」

「問題ない。俺の義弟や、甥っ子に比べれば、たいした問題ではない」

あっさり言われてしまい。

「あっ!、ありがとうございます。私一生懸命頑張りますから」

「まあ~今はゆっくり休んどけ、いいな?」

「はい♪」

不器用でいて、ほっこりするくらい、然り気無い優しさ、今のやり取りでリマは、本当にレノンを好きになっていた。


それから二年ほど、リマは、レノンの身の周りの世話をして、幸せな日々を過ごした。




━━レノンが突然消えるまでは……、



かなりのお金と、リマに別れの手紙が残されて、


あまりに突然であり、悲しみのあまり泣きに泣いた。そんなリマを不憫に思い……、夫オーラルに相談して、経緯を話したのだが、

「なるほど……それは面白い」

にやり楽しげに笑い。リマの為。数日でレノンの行方を探し出して、中央大陸の土竜ギルドに頼み込み、リマを運んで貰うことが決まった。



3日後……、


北大陸━━━首都アージン。

オーラルから、至急の連絡を受けたリブラは、ターミナルの町まで翼人の女の子リマを迎えに来ていた、もう1人の息子であるブライアンが入り浸る工房に連れて行った、



そして……呆然とする義兄と、

爆笑するサノエ、義理の伯父さんと聞いて、びっくりしたブライアンの顔が見れて、たまにはこんな頼みごとなら。悪くないと朗らかに笑っていた。

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