表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛を信じられない令嬢は、王太子殿下に心を溶かされる  作者: あいら


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/18

9

冬になって雪が積もるようになった。


部屋の壁と一体化した暖炉に、

薪をくべて火をつけ、暖を取っている。


毎年冬になると出て来る心配が、

今年も同じく問題になる。


「やっぱり、肌が乾燥するのよね」


この世界に化粧水はある、

しかし、少ししっとりする水程度で、

十分に保湿されているとは言い難い。


はっきり言って、冬の乾燥には全然物足りない。


美少女を維持したい私としては、

このままでは年を取った時、皺ができないか、

悩みの種なのである。


いつも通り、講義を受けながら、

レイチェル先生を見る。

レイチェル先生って20代後半から、

30代前半って感じなのに、

それにしては肌が綺麗よね・・・


「どうかされましたか?」


ドレスの選び方の講義の時、

ついついレイチェル先生の肌を凝視してしまい、

質問されてしまう。


私は疑問をそのまま口に出した。


「レイチェル先生って肌綺麗ですね」


「まあ」


レイチェル先生はかなり嬉しそうだ。


「クリスティーナ様もお綺麗ですよ」


その言葉に溜息をつく。


「最近・・・・肌が乾燥して・・・・・」


俯く私に、レイチェル先生が目を見開く。


しばらく悩んだ後。


「クリスティーナ様、化粧水を見せて頂いても?」


「ええ」


そう言っていつも使っている化粧水を持って来る。


それを見てレイチェル先生は驚いているようだった。


「申し訳ございません、クリスティーナ様!」


なぜ謝られているのか分からずきょとんとする。


「この化粧水は昔からの物です、

 最近王都では新しい化粧水が流行っていて、

 そちらの方がずっと質がいいんですよ」


私はレイチェル先生の言葉に驚く、

もっといい化粧水があるの?


その後、レイチェル先生が使っているという、

化粧水を使わせてもらった。


全然違う!


「素晴らしいわ!私もこれが欲しい!」


「もちろんです、クリスティーナ様の分も

 ご用意致します」


私は父に、レイチェル先生には、

化粧水代だけではなく、少し上乗せで給金を

支払うようお願いしようと決める。


「それにしても、こんなに違う物なんですね」


王都で流行っている化粧水を、

まじまじと眺めながら言う。


「この化粧水にはハーブが入っているのです」


「ハーブですか?」


「昔から、食用にはされてきましたが、

 ある教会が化粧水にも使えるのではないかと

 開発を進め、成功させたのです」


教会の中では、薬局のような機能を持つ教会もあると

レイチェル先生との勉強で聞いている、

おそらく、その薬草を研究している教会が、

この化粧水を産みだしたのだろう。


化粧水にほくほくしながらも、私はふと思う。


更なる保湿の為にはクリームも欲しい!


日本では当たり前にあったクリーム、

しかし、この世界では化粧水止まりで、

クリームは存在していない。


ならば、作れば大儲かりでは?


ずっとしたいと思っていた事業のプランが、

ポンと閃いて、うきうきする。


私が住む領地の勉強をした時、

蜂蜜も採れると聞いていた。


確か、蜜蝋とオイル・・・

この世界で比較的手に入りやすいオリーブオイル

それらを合わせると、クリームが作れるのでわ!


「レイチェル先生!私思いついたのです!!!!」


「何をですか?」


「私更なる保湿をする物が作れないかなって!」


「どうゆう物ですか?」


勢いに押されながらも、不思議そうな顔をしている、

レイチェル先生に畳みかける。


「クリームを作るんです!蜂蜜で!」


「くりーむ・・・聞いた事がありませんが・・・・」


「化粧水の上に更に塗る、保湿する化粧です」


レイチェル先生は少し冷静になって、

話を聞いてくれる。


「どうやって作るのですか?」


「蜂蜜です!」


「しかし、蜂蜜は食用です」


「化粧水だって、食用のハーブが使われたんですよね、

 食べられる物って事は、人体にいいって事です!」


レイチェル先生は悩んでいるようだった。


「では、それを伯爵様にお伝えして、

 化粧品を作る技術者を呼んで、開発してみますか?」


「ぜひお願いします!」


すぐさま王都から教会のシスターが呼ばれた、

もちろん薬局の役目もしている教会だ。


失敗しても一切責任は負わせない、

それと多額の教会への寄付で、

あっさりと開発の話は進んだ。


正直、父としては、私の思いつき、

失敗しても、それで納得するだろう、

と軽く了承したのだろう。


しかし、私が前世覚えている知識全てを伝え、

そもそもクリームを作るのは、

そんなに難しい物でもなかった事もあり、

クリームはあっさりと完成したのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ