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愛を信じられない令嬢は、王太子殿下に心を溶かされる  作者: あいら


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午前と午後にレイチェル先生から講義を受け入るが、

学校教育のようなものは午前中だけで、

午後からはまったく違った勉強になる。


いわるゆる貴婦人教育だ。


「今日は扇子の持ち方の勉強を致しましょう」


「はい」


「まず、レースの扇子と羽の扇子があります」


「はい」


「羽の扇子は男性を誘う意味もあるので、

 クリスティーナ様がお使いになる事はありません」


「分かりました」


「レースと言っても、その柄はいろいろあります、

 大きな花の模様も、既婚女性が持たれる事が多いので

 避けた方がいいでしょう」


「はい」


「左手に扇子を持つ時は注意です、

 主に、不快など相手を拒絶する意味を持ちます」


扇子を持つ手だけで、意味を持つなんて、

社交界怖すぎる・・・


「特に、左手で扇を持ち、

 相手の前で広げる事は侮辱する意味を持つので、

 目上の方の前では絶対してはなりません」


「わかりました」


足し算や引き算、掛け算などは、

前世知識で対応できるが、

こういった社交界でのやり取りはまったくの無知だ。


また、この世界独特のルールもあるだろう、

全てが新しく、勉強である。


他にも、噂話のコントロールの仕方、

噂話を信じすぎて、話すのは危険、

しかし、あくまで噂と言って、情報を流すのは、

よくされる手だと教わった。


女性のお茶会でのやり取りでは、

噂話をどう処理していくかは重要なのと言う。


「悪口を直接言うのは美しくありません、

 婉曲に分かる人にだけ分かるように言事が重要です。


 そして、嫌味を分かる人になりながらも、

 ある時は話題に乗って、ある時はかわす、

 その技量が求められます」


正直めんどうくさいが、

社交界で生き抜くには必要な事なのだろう、

レイチェル先生にはそう言った事をさんざん教わった。


他にも、有名な詩や演劇のセリフなどは、

会話で使われる事もあるらしく、

そういった知識も教わる。


薔薇を食べているかのような、甘ったるいセリフに、

これのどこか素敵なの?と思わなくはないが、

このベタなのがうけるそうだ。


王宮での権力争いについては、

今王子が1人で王位継承権を持ち、

次いで王弟もいるが、特に権力に興味がない人物で、

貴族の誰もが、王子が王位を継ぐと思っているので、

大きな問題はないという事だ。


それより、領地間の駆け引きの方が大変で、

いかに商人をバックアップ、フォローして、

領地を守り、富ませるかが重要になっているとの事。


それも以前の話にあったように、

私の住む領地はかなり恵まれていて、

裕福な土地なので、何の心配もいらないとの事だった。


クリスティーナがお馬鹿でも、

のん気に生活できていた理由に納得しながらも、

貴婦人の振舞について、学ぶのであった。

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