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学園に入学して1年が経った。
そして、とうとう王妃候補の5人がそろう。
と言っても、5人のうち、
私と同級生の2人のうち、1人は官吏科にすすみ
実質王妃候補対象外となり。
また1人は体格が大きく、それがコンプレックスで、
弱気、人前が苦手なので、王妃には向かないと言われている。
なので、残り、今年入学する2人なのだが、
その内の一人は騎士科に進み、
また王妃対象外となっている。
学園内の噂では、侯爵家が領地の支援をちらつかせ、
元々騎士を輩出する家であった令嬢に、
騎士科を薦めたと言われている。
なので、王妃候補5人いたはずだが、
蓋を開けてみると、
侯爵令嬢のクラウディア・グッチ嬢と、
私との2で王妃争いをしている構図となっていた。
とはいえ、私は王妃はまったく狙っていないのだが、
クラウディア様が何かと絡んでくるので、
勝手に回りは盛り上がっている感じだ。
そして、残念な事に、
平民を見下げるクラウディア様には、
一部の貴族の特権を掲げる人しか仲間にはなっていない。
つまり、学園のほとんどの人間は、
私の味方となってくれている。
これはとてもまずい・・・
相変わらず、優秀すぎるメイドの働きで、
成績優秀はキープされているし、
学園の大半の生徒から支持されてしまっている。
どうやって、王妃候補から逃れようかと、
悩む日々を送っていた。
そんな時。
いつもの事でクラウディア様とそのご友人に囲まれる。
いつもの自慢話なので、適当に聞き流していると、
クラウディア様がかっとなって。
「貴女さえいなければ!」
ドンと体を押される、
そして、階段へ突き落とされた。
(あ、やばい)
体が宙に浮く感覚、恐怖がおそいかかる。
一瞬の時間のはずが、とてもつなく長い時間に思える。
体に衝撃が走る事を覚悟したが、いつまで待っても痛みは来ず、
おずおずと目を見開く。
すると、王妃候補で騎士科に進んだ令嬢に、
抱きかかえられている事が分かった。
「大丈夫ですの?」
その令嬢をすぐに起き上がらせる。
「受け身を取りましたし、問題ございません」
とは言え、痛そうに片目が閉じられている。
私はすぐに救護室に連れて行って、
その騎士科の令嬢を手当してもらうようメイドに指示を出した。
後できちんとお礼もしなくては・・・・
クラウディア様は震えている。
「なんですの!貴女が勝手に転んだのですからね!」
クラウディア様が叫ぶも、場所が悪い。
学園内で目撃者も多く、その内のほとんどが私の支持者だ。
結局、王子が呼ばれ、処分が決められる事となった。




