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愛を信じられない令嬢は、王太子殿下に心を溶かされる  作者: あいら


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2

「おはようございます、お嬢様」


「ん・・・おはよう」


私付のメイド、リンダが起こしに来てくれて、

私はのっそりと布団から体を起こす。


「あら、すぐに起きられるなんて・・・」


リンダが驚いている。


あ、そうか、クリスティーナは起こしに来てくれても、

ごろごろしてなかなか起きなかったのよね。


しかし、二度寝して会社に遅刻なんて、

恐ろしくてできなかった私は、

それを気にする事をなく、起きる事にする。


習慣って怖い。


リンダが桶にお湯を持って来てくれて、

それで顔を洗う。


「モーニングティは何にされますか?」


「そうね、ダージリンをお願い」


「かしこまりました」


こうしたやり取りをする時、

クリスティーナの記憶があるのはありがたい、

多少の違和感はありつつも、

おかしいとまではいかないのだろう。


リンダは茶葉を用意し、

ポットに高い所からお湯を注ぎ、

本格的に紅茶を淹れている。


その手際の良さから、

かなり上級のメイドだと察しられた。


クリスティーナの記憶では、

リンダについての詳しい情報はない。


見た所24歳ぐらいだろうか、

この国ではとっくに結婚していておかしくない年だが、

結婚しているか、未婚かも知らない。


そんな事を考えていると、

丁寧にカップに紅茶が注がれる。


「お待たせ致しました、お嬢様」


「ありがとう」


私は熱いのを警戒しながら口をつけるが、

温かいものの熱い程ではなく、

ここまで調整してあるのかと驚く。


本当にリンダの紅茶は美味しいわ。


自分で入れるティーパックとの違いに驚きながら、

紅茶を味わう。


「お着替えをいたしましょう」


「ええお願い」


私は立ち上がり、腕を横に上げる。


後は着せ替え人形のように、ドレスを着せられる。


コルセットはパーティぐらいで、

普段はしないので、そこにほっとする。


「髪を整えます」


そうリンダに言われ、鏡台の椅子に座る。


そこに映った姿に驚愕した。


何なの!この美少女!!!


金色の髪に緑色の瞳、

肌はつるつるで、西洋のお人形さんみたい!!!


クリスティーナの記憶では、

自分のことそこそこ美人と認識していたようだが、

高島那奈の記憶からすると、

そこそこどころではない絶世の美女である。


異世界転生ブラボー!!!


「私、美人よね」


思わずリンダに聞いてしまう。


リンダは微笑んで。


「ええ、お嬢様はこの国で一番美しいです」


と言ってくれた。


いや、一番はないかもしれない・・・

でもトップ10には入りそうなぐらいの美女よね。


鏡を眺め、上機嫌な私を、

リンダは微笑みながら、髪を整えてくれた。

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