18
「よくお似合いです、お嬢様」
16歳になり、今日は学園の入学式、
日本のブレザーの制服を少し華やかにした制服は、
なんだか日本を思い出して懐かしい気分にさせてくれる。
王立セレンディア学園は、
16歳から18歳の優秀な人材を育てる学園だ、
王族、貴族はもちろん、
平民でも才能さえあれば門戸は開かれている。
しかし、その内容は日本とは大きく違う。
騎士科、領主科、淑女科、官僚科と、
4つの科があるが、
この科の名前だけでも、日本と違う事は、
容易に想像できるだろう。
この学園を出た者は、王宮で働いたり、
領主として国を支えたりするので、
まさにエリートを育成する学園である。
私はもちろん淑女科。
これからの3年は、王都のアパートに住み、
王宮へ通う。
王都の家は高く、お金のない平民には、
寮もあったりする。
馬車に乗り、学園に向かう。
学園の門の前まで来たが、
これ学園の門?と疑いたくなるような、
大きくて、凝った門で、
離宮の門と言われても納得しそうな物だ。
「きゃあ」
「クリスティーナ様よ」
「何て美しいの」
そんな声が聞こえてくる。
門から学園の玄関まで歩いていると、
「おはようございます!クリスティーナ様!!!」
と顔を赤らめた女性や男性から声がかかり、
「おはようございます」
と笑顔で返すと。
また、
「きゃーっっっ!」
と声が上がるのだった。
私は宝塚のトップスターにでもなった
気持ちを味わっていたが、
次期王妃候補の1人なので、
多分そのせいなのだろうなと思う。
「素敵ね」
「お優しいわ」
どんどん評価が上がっていっている。
王妃を目指す気がない私としては、
評価が上がりすぎるのもどうかと思うが、
だからと言って冷たい対応もできず、
営業スマイルを振りまいて進むのだった。




