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愛を信じられない令嬢は、王太子殿下に心を溶かされる  作者: あいら


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5日後、ブティックから送られたドレスに身を纏い、

王宮へと向かう。


舞踏会などでは、夕方から王宮へ向かうので、

こんなに早い時間に王宮に向かうのは始めてだった。


王宮と聞いて、昔はディ〇ニーランドのシンデレラ城を

イメージしていた。


しかし、実際の王宮は大きなホテルが2つ並んでいるだけ

といった面白みも何もない外見で、

がっかりしたのを覚えている。


しかし、そのがっかりしたのは、

王宮へ一歩足を踏み入れた途端、

全て裏切られてしまった。


赤のカーペットに、優美な模様が掘られた白い壁、

金色の緻密な装飾があちらこちらにされ、

見た事もないような大きなシャンデリアが

いくつもぶら下がっている、


まさに王宮、豪華絢爛。


あまりもの豪華さに、落ち着いて眠れるのか、

不安になるぐらいの煌びやかさである。


この国が長い間戦争もなく、

裕福で繁栄を続けてきた事を納得させられる内装なのだ。


そんな権力と富の象徴のような王宮を、

コツコツとヒールの音を立てて、廊下を進んでいく。


侍従に案内された部屋に入ると、

王妃だけでなく、王もいらっしゃって、

父に習い、最上級の礼を取る。


「よく来てくれた、頭を上げてくれ」


王の言葉を聞き、顔を上げる、


まだ若い王と王妃だが、

その顔は貫禄があり、ずっしりという表現が似合う。


メイドに案内され王と王妃に向かい合って、

席につく。


「今日来てもらったのは、

 カーバス帝国の商人が、クリームなる商品を帝妃

 に献上し、帝妃がいたく気に入ったと、

 さらに欲しいと商人に言ったのだが、

 ティファニー王国から仕入れた物で、

 安定して入手は難しと告げたようだ。

 

 それで、帝妃から我が王妃にクリームを手にいれて欲しいと

 お願いがあり、調べた所伯爵が開発した物だと

 知ったのだが、手に入るかね?」


「はっ!少数でよければ可能でございます」


「ふむ、多くは難しいと」


「申し訳ございません、原料の入手が難しく・・・・」


「そうなのか、他の領地と協力はできないのか?」


「主な原料は蜂から取れるのですが、

 蜂を増やすのに時間がかかりまして・・・」


「蜂か・・・・それならベルティール領が

 養蜂が盛んなのでは?」


「確かにベルティール領は養蜂が盛んですが、

 その技術は門外不出で、秘密が多いのです、

 またクリームの製造方法も機密が多く、

 お互い協力は難しく、協力は断念しております」


「ふむ・・・

 それなら王家がそれぞれの権利を保障しよう、

 両領地に不利にならないように取り計う上、

 協力をお願いできないだろうか」


「はっ!ご命令とあらば従うまでです」


「分かった、こちらで動いてみよう」


王は鷹揚に頷いて、満足した顔をする。


確かにベルティール領と協力が上手くいけば、

クリームはもっと生産され、広がるかもしれない。


私は期待に嬉しくなった。


「私の話はここまでだ、

 王妃が、クリスティーナ嬢と話しをしてみたいと

 言っておる、付き合ってやってくれんかね」


もちろん私に拒否権などない。


「光栄でございます」


とうとうメインのお茶会キター!!!


王と父は席を外し、私は何と王妃の部屋へと通された。

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