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瞼に明るさを感じ、思わず目を開ける。
おかしいわね。
時計は高級品で居間にしかない、
今何時かは分からないけど、夜中である事は確かね。
いつくかある窓の1つ、
そこだけが、カーテン越しでも分かるぐらい、
強い光を放っている。
月ってこんなに眩しかったかしら?
私は気になってカーテンを開ける。
朝起こしに来るメイドがカーテンを開けるので、
自分でカーテンを開けるなど、
もういつぶりか分からないぐらいね。
ひょっとすると初めてかもしれないわ。
シャーという音と共にカーテンを開けると、
光が目に飛び込んで来た。
その時に女性の姿を感じ、
驚いて目を閉じる。
自分とその女性が重なるのを感じ・・・・
「え?ここどこ?」
私は高島那奈よね。
仕事帰りで、スーパーに寄って、
ビールと総菜を買って、
ご飯だけは凍らしてあるのを解凍して食べよう、
こういった地道な節約が大切!
と思っていて。
道路に猫が飛び出してきて・・・
思わず手を伸ばしてしまって・・・
多分、そこにやってきトラックに跳ねられて、
即死だったのだろう・・・
いきなり飛び出して、トラックの運転手さんすみません。
いやいや、死んだのは分かった・・・
で、今は・・・・
でこの体の記憶を辿る。
クリスティーナ・エルメス、伯爵令嬢
どうやらこの体の知識は無事引き出せるようで、
ほっとする。
という事は、クリスティーナと思われる令嬢と、
高島奈々と2人分の記憶があるという事だ。
人格は・・・
うん、どうやら高島那奈らしい、
クリスティーナの人格がどうなったのかは不明だが、
体を奪ったという事なら悪い事をしたかなと思う。
しかし、望んでした事でもなく、
不可抗力なので許して頂きたい。
どうやらいわるゆ異世界転生をしたらしい、
そういった場合、
良くプレイしたゲームや本の世界に転移したりする。
しかし、この世界、ティファニー王国に心当たりはない、
私の知らない世界に転移したのか、
そもそも日本には存在してなかった世界に転移したのか、
それは分からないが、ドラゴン退治とか、王妃になるとか、
そんなファンタジーは望んでないので、
伯爵令嬢として、普通の幸せな生活を送りたい。
幸い、クリスティーナは母を亡くしてはいるものの、
父親との関係は良好で、家を継いでくれる弟もいる。
うん、かなりいい転生じゃないだろうか。
どうして転生したかは分からないが、
転生してしまった以上、
平凡な幸せライフを満喫するぞ!
そうして気合を入れて、ベッドにもぐりこんだ。




