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星人の旅路  作者: 華世
炎都ソルヤ
88/89

88.隠されている可能性

ララナと話し合い、考えた結果……やはり僕たちには圧倒的に情報が足りない。それも様々な情報が。

情報は命であり、情報一つで物事の盤面がひっくり返ることだってたくさんある。

だからこそ昨日のイグルの件も今回の件も決定的な何かが足りない。

そう感じる。

星人の直感は当たることが多いので無視をしてはいけないというのが教えだった。


まずは情報収集をララナと僕とで手分けすることにする。

僕は、この星人の性質を持ってして都市内の聞き込み……そしてララナにはこの家の現状とグロッチとの繋がりや、やり取り。どんなことでもどんな話題でもいいから集めるようにお願いする。

各々情報収集と、そこからやれることを考えるために二日後、再度ララナの部屋で集合。そしてその日の夜に儀式を行う手筈でララナとは約束を交わした。


ララナの屋敷を出る前に、彼女が魔法を使っていたという離れの方へと足を延ばしてみる。

彼女の両親がいそうな場所をあらかじめ聞いておいたので、そこを避けながら移動する。なぜなら僕の姿が僅かでも見える可能性があるからだ。僕は相棒のように完全に姿を見えなくすることは出来ない。僅かな意識で見える可能性を踏まえて動いておくといざという時に対処しやすいんだ。


無事に離れに辿り着いたけれど、そこには小さな小屋が建っていた。

扉も窓も一箇所ずつ、もちろんどちらも鍵が閉まっている。そしてこの小屋にはララナしか入ってはいけないそうだ。彼女の両親は、使用人や彼女の姉にまで厳命している。

窓から中を覗くと、中は薄暗いけれどきちんと整理整頓されているようだった。

手紙は小屋の中に一枚もないはずだとララナは言っていた。グロッチとのやり取りを知らされた直後に、重要な案件だけ一気に魔法を使って封を閉じ、その他は姉の婚約が正式に交わされ次第再開するとして厳重に保管されているとのことだった。


小屋を一周しながら相棒と今までのララナから聞いた話をまとめて話していく。

そして思い当たる一つの可能性。ララナの魔法の力がどんなものか知らない人が、実は多いのではないかということ。


この国が魔法で栄えている国という珍しい特性があるけれど、そのあたりも調べた方がいいかもしれない。

情報の方向性は様々な角度からが基本だ。

いらないと思った情報こそ、必要な時がある。


そう考えながら、ララナの屋敷を後にして近くの警備兵の動きを観察……もとい眺めることにした。

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