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星人の旅路  作者: 華世
道すがらⅡ
40/89

40.次の宿場町

紋様の橋のような道は暫く続いているけれど、幅が広いため歩いてる人は定期的に紋様内の端に座りこみ休憩や水分補給、昼食をとっているようだった。

ただ、流石に炎天下では厳しいので葉の大きな木の陰が人気だ。

日中であれば紋様から出たとしても余程のことは起こらないはずだが、何事にも絶対はない為人々の足取りは慎重だった。


僕と相棒も暫く歩いてお昼に近くなった頃、少し先に木陰が見えたためそこまで頑張って歩くことにした。

木陰まで辿り着くと、休憩している人は少なく隅の方で昼食をとることにした。

鞄から出したのは相変わらずの携行食。連日一緒だと少し飽きはするけれど、噛み応えがあって唾液でふやかすものだったり、ずっと噛み続けられるものだったり工夫がされている。でもふと考えると相棒が借りた『急なサバイバルはお手の物、どこで遭難しようがこの一冊があれば準備万端決定版』にはもしかしたらアレンジなど書いてあるだろうか。少しだけ読むのが楽しみになった。

でも遭難でってことは現地調達向きの本なのかもしれない。それでも食べられるものが分かるようになるに越したことはないので、旅の途中……新しい発見になるかな。持ち出しは宿場町間だけなので、次にゼノに会った際には、書き写しは大丈夫なのか聞いてみよう。いままでも決して退屈な旅ではなかったけれど、周りの自然を活かせることはこの世界に暮らすものとしては知っていて損はないはずだ。

そう考えながら噛み応えたっぷりの携行食を口に入れてもぐもぐさせながらこれからのことを考える。

次の宿場町も前と同じで中心に砂上図書館、周りにヴェンディーだとすると、……人の出入り次第だけれど落ち着いて読むにはやはり図書館の中、ゼノにも会える可能性が出てくるので残りの道のりを少し急ごうと思う。

食べ終えたお昼を片付けて、相棒に少し早歩きになることを伝えて黙々と足を動かしていく。


暫くすると、恐らくヴェンディーであろう露店の姿が見え始めた。よく見ると、飲食店……よりも簡易な水の補充を提供するだけの場所のようで旅の疲れや水分補給をするために少なくない数が売れているように思う。ちなみに僕はノームの洞窟の加護水がまだまだあるので飲水は安心だ。


水の露店が過ぎ、地面の紋様がまた円形になるところが見えた。ヴェンディーの規模感はやはり最初の所がカルゾンに近いため賑わっていたけれど、砂漠地帯でと考えればたくさんあるほうだろう。

既にちらほらとテントを張っている人もいる為、僕たちも今日のテントの場所のおおよその目星をつけ、中心にある砂上図書館へと向かうことにした。

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