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今日は犬の散歩をした。途中から雨が降ってきて、かなり濡れた。靴の底から雨が侵入してきて靴下を濡らしている時は不快感が強くとても嫌いだったが、雨が強くなり髪の毛から足先までびちょびちょになった時には良いと感じた。一部が慣れていると不快なのに全身が濡れていると心地いいのはなぜか。どうにもならないことでやぶれかぶれになっているのか、非日常を味わい気分が高揚しているのかわからない。そんな非日常を味わいながら、水の中で暮らす魚たちは浅い水たまりに投げ出されるよりも熱く乾いたコンクリートの上に投げ出される方が気持ちいいのではないかということを考えた。
雨の中の景色、雨の日特有の音や匂いなどはとても良かったが、家に着きそうなところで雨が弱まったのには少し、腹が立った。