55一気に結婚へ?
ジョイナス王太子はアリーシアの目の前で話を始める。
「やっぱりか…お前女神にそっくりだぞ。俺が惹きつけられてもおかしくないだろう。お前はいい女だ。惜しいな。どうだ?俺の妃にならないか?今からでも遅くはない。リントなんか年寄りで子持ちだぞ。俺は若くて独身だ。どうだ?」
魔眼は嘘は付けない。
「すみません王太子。私はリント隊長がいいんです。好きなんです。もうどうしようもないくらい好きで好きでたまらないんです。初恋なんです。私恋は初めてでもう舞い上がるくらい隊長が好きなんです!」
「もういい!わかった。お前はリントが好きなんだ。そうだろう?ったく。せっかく好きになったのに…」
エクロートがジョイナスを慰める。
「ジョイナス王太子。あなたにはこれから素晴らしい女性が現れます。きっとアリーシアよりも素晴らしい女性が…」
「そんな気休めはいい!エクロートお前も失恋じゃないか!俺達振られたな」
「いえ、私は違います」
「ハハハ。お前強がってるんだな」
「いえ、私はアリーシアの叔父になるんです。女王フローラ様の夫リジェクは私の兄でして…」
「「「えっ?今なんてアリーシアの叔父?」」」
「ひどいじゃないですか?どうして今まで‥騙してたんですか私の事を?エクロートさん。いいえ叔父さん。ひっど~い!」
私は信じられないとエクロートを睨みつける。
「いや、アリーシアが王女だってわかればそれこそ危険だった。だからクレアも知っていたが秘密にしていたんだ。俺はずっとお前を見守って来たんだ。それはないだろう」
「でも、騙してたんですよ。もう、私に叔父さんがいたなんて早く教えてくださいよ…凄くうれしいんですから」
「そうか…いや、なんだか照れるな…アリーシアこれからは叔父としてお前を見守りたい。よろしく頼むな」
「こちらこそお願いします」
そんな事をしている間もガロンは空中から浄化を続けていたせいでオークの森はすっかり元の美しい森に戻っていた。
「きゅきゅるるるぅぅぅぅ~」(アリーシア終わったよ~)
「ガロンすごいね。ありがとう。あなたも疲れたでしょう獣舎に戻って休んでいて後で行くから」
空中を旋回するガロンにみんなで手を振る。
「きゅぅ~」(わかった)
ガロンは獣舎に降りて行く。
「ところでエクロート。いや、叔父様と言った方がいいのか?」リント隊長。
「なんだ?いきなり気持ち悪い」エクロート叔父さん。
「実はアリーシアとの結婚をしようと思っている。いや、います。どうぞよろしくお願いします」リント。
「えっ?確かに婚約者のふりをしろとは言った。だが‥ああ、もういい。好きにしろ結婚どうぞどうぞ」叔父さん。
「アリーシア。叔父さんの許可ももらった。キルベートに帰ったらアランにも知らせて結婚式はいつにする?そうだ。すぐに引っ越しして来い。診療所は続けてもいいぞ。俺は理解のある夫だからな」(リント隊長?マジですか!)
「リント隊長。気が早すぎです。私はもう少し恋人気分を味わいたいです。だって初めての恋なんです。すぐに結婚なんてとんでもありませんよ」私は少し怒っています。
「あはっ!アリーシア。そうだよな。結婚したらすぐに子持ちのママになるんだからな。リント少しは察しろよ!」ジョイナス王太子が面白そうに声を挙げました。
「そうだ。アリーシア。そんな事より弟を何とかしてくれ!あいつの目を覚ましてやらないとな。それからミリアナは修道院にでも放り込むか…さあ、これから大掃除だ。みんな気合を入れてくれよ。エクロートお前は俺の側近に昇格だ。喜べ」
「リントとアリーシアもしばらくバカラにいてくれよな。色々大変なんだ。わかるだろう。結婚式はその後だ。いいな。これは王命と思ってくれていいから」
「え~そんな」
がっくりするリント隊長。
「隊長仕方ありませんよ。結婚はしますから安心して下さい。でも、アランが心配ですね。アランもこっちに呼びましょう。3人でしばらく王都のタウンハウスを借りて一緒に暮らせば「アリーシア一緒に暮らしてくれるんだな?ああ、すぐにアランを呼ぼう!」隊長ってすごくげんきんなところありますよね?」
「いや、そうじゃなくて、アリーシアにだけは異常に反応するだけで…それだけ好きなんだ」
「はいはい、イチャイチャは後にしろ!さあ、仕事だぞ」
そう言ってジョイナス王太子は張り切った。
そんなところにキルヘン辺境伯がやって来た。
アリーシアとリントが裏切り者だとグロギアス公爵に訴えようとして失敗した。
すでにグロギアス公爵の悪事はわかっていた。キルヘン辺境伯もそれに加担していたこともわかり捕まった。




