うがいの覚え方
今できる一通りの事って、いつ覚えたのか覚えていますか?
箸の使い方や自転車の乗り方(乗れる場合)、泳ぎ方(泳げる場合)、鼻のかみ方、そしてうがいの仕方とか。
自転車は覚えています。
補助輪なしの自転車を貰い、公園まで押して行って、公園で散々転びながら乗れる様になりました。乗れる様になるまでは、毎回ケガをしていました。
ただしそれ以前に自転車を持っていたか、覚えていません。初めての自転車が補助輪なしだったのか?
自転車に乗れる様になってからなら、補助輪付きの自転車に乗った覚えがあります。曲がれなくてとても怖かったです。
箸の使い方を最初に覚えた時の事は覚えていません。
しかし人に指摘されてから、持ち方を直したのは覚えています。大人になってからですから、覚えていて当然ではありますが。
小さい頃に使っていた箸は覚えています。きっとあれが私の最初の箸だったのでしょう。でも箸は覚えていますが、その箸を使った記憶がありません。あまり使わなかったのかな?
持ち方は多分教わりながら覚えたのだろうと思います。しかし大人になるまで持ち方が変だったので、教える方は途中で妥協したのでしょうね。教える人を諦めさせるのが早くて、いつ箸を使える様になったのか覚えていないのだ、と言う事にします。
鼻のかみ方は教わった覚えがあります。鼻の片方を押さえられて、「チーンしなさい」と言われていました。
しかし、チーンはどうやって覚えたか分かりません。「鼻から勢い良く息を出して」とか言われても、理解できない年頃だった筈ですし。
泳ぎ方は学校のプールで教わりましたが、クロールとか平泳ぎとかを教わる前から泳げていた覚えがあります。
水に浮いて手足を動かして思った方向に進んでいました。
これもいつからなのか覚えていません。
人間は生まれたばかりでも泳げるらしいので、その流れかも知れないです。
そして問題はうがいの仕方。
これ、習わないと絶対に出来ませんよね?
たとえ生まれ付き自転車に乗れる人がいたとしても、生まれ付きうがいが出来る人はいないと思います。
でも教わった覚えは一切ありません。もちろん前世で習った記憶もありません。
見て覚えるのでしょうか?
サツマイモを海岸で洗って食べるニホンザルがいるそうです。これは遺伝などの生まれ付きではなくて文化らしく、大人が洗っているのを見て子供が真似して覚えるそうです。
石を使って木の実を割るチンパンジーもいて、使い易い石の選び方とかも大人が使っている石をいじって形を覚えて、似た様なのを探すと聞きました。
うがいももしかすると、言葉を喋ったり表情を作ったりするのと同じ様に大人を真似して覚えたので、覚えた時の事を忘れてしまったのかも知れません。
周りが皆やっていれば自分も出来て当然だと思うでしょうし、それなら出来るまでの苦労や出来た時の感動も覚えていないでしょうから。
そう考えると箸の持ち方も、見て覚えたのかも知れませんね。
何故なら私の回りには、箸を使わない人がいませんでしたから。
苦笑される様な持ち方だったのは、見方が悪かったのでしょう。食べ物を前にしたら人の箸の持ち方になんて、意識がいきませんので。