【勇者の剣】制作
王城に戻り一流の職人達を集めて剣の原型を作り上げる。
硬いオリハルコンを溶かす為に石川君とローレンの魔法も使い3日2晩休みなく【勇者の剣】の精錬に付く。
勿論黒木さんも武具の成長率を上げる為に横にいる。
結果的に魔法では疲労を回復することもできず、敵を弱体化させるしか脳のない私と小鳥遊優樹はお留守番になってしまった。
というわけで...。
「結美! これとかカズ君に似合わない!?」
「...」
なぜか小鳥遊優樹と2人で城下町を探索していました。
はしゃぎながらカズ君へのお土産に変な置物を買おうとしている彼女を見て反吐が出ます。
(なに? カズ君がそんな物で喜ぶとでも思っているの?)
私は彼女を尻目に他の物を見てみました。
(私がカズ君に渡すのなら...)
そう思いながらショップを回ってみます。
ここは王城に近い城下町ですから、当然色んな物が入っては出ていく市場も活発ですからね。
面白い物から変な物、全く使えないガラクタまで沢山あります。
その中で良いものや綺麗な物、カズ君に似合う物を選びだすのは至難の技ですね。
そうこうしている内に日がくれ始める。
(あ〜あ、まだ何も買えてないな〜。まあ、まだ1日目だしまあいっか)
小鳥遊優樹はいい笑顔で私の手を取りながら「晩御飯食べて行こうよ!」なんて言ってくるのでした。




