空島で発掘
空島で大量の鉱石を手に入れることに成功しました。
「いや〜大量大量! それに経験値を沢山くれる奴もいるしレベルアップにも最適だな!」
そう! ここには逃げ足が早く経験値を沢山落とす奴がいたのでレベルアップにも一役買ってくれていました。
しかし、沢山の鉱石が手に入ったと言うのに目的のブルーオリハルコンは見当たりません。
「もう少し奥にあるんじゃないのか?」
「そうだな、佐藤のいう通りだ」
「だけど手分けして探すのは得策ではないな。ここの敵はちゃんと強い。僕たちが全員で戦ってもちょっと苦戦するくらいだしね」
石川君のいう通りですね。
焦って分かれて探すよりは時間がかかってもここは固まっていた方が得策だと思います。
「だけどまあ、今日の探索はこれくらいにしようか。日がくれてきているしね」
私達は空島からの夕日をを見ながら石川君の提案に賛成し、黒木さんの能力で簡易テントを張って交代で夜の番をすることになりました。
そして...、ついに私とカズ君が見張りをする順番が回ってきたのです。
もう少しで朝日が登ろうというタイミングですが、凄く良い雰囲気なので話かけてみました。
「ねぇ...カズ君」
「なんだ? 結美?」
「...もう少しで朝だね」
「そうだな。でもしっかりと見張りはやらないとな」
ニコッと笑う彼の素顔はとても眩しい...。
この暗闇を全て消し飛ばしてしまうほどの包容力を彼は持ち合わせているのだ。
現に彼はこの旅においても行く先々の村々の人から頼られては尊敬されている。
最初こそナヨナヨした男が来たくらいにしか思われないカズ君だが、その実その体内に宿る勇気と行動力は本物なのだ。
私はそんなカズ君だから惹かれているし好きになっている。
そんな彼を見ていると...。
「好きだよ...カズ君♡」
と呟いてしまうのでした。




