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専用ゲート
「なあ、クラスアップしたら専用ゲートってのが出てきたんだが...」
俺の言葉に唖然とする結美。
「専用...ゲート?」
声質的によく分かっていない様子の結美。
「知らないのか?」
「うん、聞いたこともないよ?」
結美が俺に嘘をつくとは思えない。
なので本当に知らないのだろう。
こんなことなら蜜香に聞いておくんだったな。
そう思った俺は蜜香の方に聞きに行く。
「蜜香。さっきのクラスアップで専用ゲートってのが出たんだが、何か知らないか?」
そう聞くと彼女も首を傾げている。
「専用ゲート? 知らないですね。ごめんなさい、ちょっと力になれそうにありません」
「そうか...」
なんだ? 結美も蜜香もクラスアップしていると言うのに知らないとかあるのか? むしろ俺だけに現れた特別なゲートって言う線もあるのか?
考えていても分からないと感じた俺は、取り敢えず挑んでみる事にするのだった。




