凱旋
私達が勝利したという噂は1夜にして町中に広まりました。
「「「「わあああああ〜!!!」」」」
「佐藤様〜!!! ありがとうございます!!!」
「石川様〜! きゃ〜!!! イケメンすぎ!! こっち向いて〜!!!」
「愛川様!!! 今日も美しいですぅ〜!!!」
「小鳥遊様〜!!! とても魅力的な笑顔ですよ〜!!!」
「黒木様〜!!! 可愛いですね〜!!!」
となぜかカズ君だけ褒められていない現状に腹が立った私は思わず...!
ぎゅっ! と民衆の前でカズ君を抱きしめました。
「「「「おおおおお〜!?!?!?」」」」
いきなりの行動に民衆は驚いています。
「もしかして勇者様と愛川様はそう言った関係なのでは!?」
「あり得る!!!」
「小さな男の子と美人な女性の恋♡ ありですね!」
「とくダネ頂きました!!! 明日の情報紙にします!」
などとこちらの新聞記者みたいなのにそう言われてしまったが、私としては何も問題ない。
「は〜い! 私愛川結美は勇者高坂和希の彼女で〜す!!!」
ウィンクをしながらそう宣言すると一気に流れが変わる!
「やはりそうか!!!」
「勇者様と愛川様はそう言った関係なんですね!」
「とくダネじゃ〜!!!」
そう叫びながら盛り上がる記者モドキを見て私は笑みを浮かべるのでした。




