表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

93/1160

昇格

 そんなこんなで確実に稼いでいたある日。


 ついに俺のレベルが30台に乗ったので【昇格(クラスアップ)の儀】を行う事になった。


 ちなみに結美と真菜、それに蜜香は俺よりも早くそれを終えている。


 なぜか1番弱い職業のはずなのに俺の成長が1番遅いのだ。


 仲間に成長率で負けるだけならまだ良いが、使役モンスターよりも経験値の溜まりが悪いのは最早バグだろ...。


 まあ、何はともあれ俺もようやく皆と同じ土俵に立てるのだ。


 これほど嬉しことはないだろう。


 蜜香が俺の周りに札を振り撒き、俺に新たな道を指し示す。


「我、黒木家の巫なり。一つの道を熟練せしこの者に新たな道を指し示せ! 【昇格(クラスアップ)】』


「おおっ!!!」


 俺の目の前に新たな可能性が広がっていく!!!


 ...。


 ...あれっ? 光がだんだんと収縮し、やがて一つの可能性を絞り出した。


「これが高坂さんの可能性...。昇格の結果です!」


 そう言われるとメニュー画面が開く。


『おめでとうございます。あなたは【弱体術師】から【弱体の悪魔】に昇格(クラスアップ)しました』


「...はっ?? 【弱体の悪魔】????」


 思わず目が点になってしまう。


 当たり前だ。


 誰が【弱体術師】の上が【弱体の悪魔】なんて不吉な職業になるなんて思うだろうか?


 俺は思わずゲンナリしていたのだが、クラスアップした報酬を見ていくと少し元気を出すのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ