絶対におかしい
「...おい見ろよ」
「ウヒャ〜! たまんねぇな...!」
性欲に溺れたサルたちが見つめているのはもちろん...。
「ヤッホー! 私は結美ちゃんのお姉ちゃんだよ!」
「愛川結美のお姉さん!?」
その件で一気に話題になった。
〜教室〜
「ヤッホー! しばらくこの学校に通うことになった結美のお姉ちゃんだよ〜! よろしくねぇ!」
凄い爽やかな笑顔を全員に見せつけるお姉様に男の子はメロメロだった。
そりゃそうです。
お姉様の見た目はグラビアアイドル顔負けのボディと美しさで男性なら基本イチコロなのですから...。
当然高校生じゃないよね? と言う話も出ましたが、もう一度高校に少しの間だけ通うだけだと学校側を丸めこんだようです。
勿論お金の力で...。
そうしていると当然のようにお姉様はこんな事を言いました。
「ところで...、結美ちゃんの彼ピはどこにいるのかな〜?」
ふふんと笑う彼女とカズ君を合わせる訳には行きませんが、それを止めるのは難しいでしょう。
「...大体分かってるんでしょ?」
「勿論! 放課後にボードゲーム部で結美ちゃんに彼ピに会うつもりだから♡」
「...」
私は苦虫を潰したような顔になってしまいます。
(...ここまできたらそれは止められませんね)
私は覚悟しながらも放課後を待つしかないのでした。




