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実際...

 私が息をついていると成香が現れました。


「ああ、満貴様...」


 そう言いながらも彼女はそれを振り切ってくれます。


「...やりましたね結美様」


「ええ、馬鹿な男。最初から最後まで私に踊らされていたとも知らずに...」


「リムジンに乗った時からずっと兄様には盗聴されていたのは知ってるし、なんなら私の部屋に盗聴器を仕込んだり、たまに海外から帰ってきて私の部屋がよく見える隣のマンションのビルから少しだけカーテンを開いてこちらをずっと監視していたのも知ってるよ。お陰で下着を干すの少しだけ躊躇いそうになっていたんだからさぁ。でも怪しまれちゃいけないから普段通りの生活を続けて何も変わっていないように兄様を欺いた私の勝利ということね」


「...結美様」


「なに?」


「満貴様を殺害した今の感想はどうなんですか?」


「...そうね。あまりにも清々しい気分だと言っておくわ。残りの障害は後2人」


「2人...ですか?」


「1人は愛川璃愛音、私のお姉様であり愛川家の跡取りの1人。そしてもう1人は...言わなくても分かるでしょ?」


 私の言葉に成香はびくりと動きました。


「まさか...!」


「そう、そのまさかよ。でもまあ、当面はお姉様の殺害方法を模索するしかないかな。あの人は最後でいいから」


「...そこまでする必要があるのですか?」


「...そこまでしないと私とカズ君は結ばれない。だからやるの」


「...分かりました」


「あの人は愛川家が上級国民以外の者と結婚する事を望まないからね。いずれキチンとおねんねして貰わないと...」


 私の言葉に彼女はゴクリと息を飲んでいるのでした。


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