同じホテルの一室♡
「カズ君疲れてない?」
車から降りて私が聞くと彼はこう返してきました。
「いやぜんぜん。結美の車すっごく乗り心地良かったしな」
「それは良かった! カズ君に嫌われたらどうしようかと思ってたからさ! ほらだってリムジンって自家用ヘリよりかはインパクトに欠けるでしょ?」
「いや...どっちにせよ凄いんだが...」
カズ君と話ながらホテルへと向かいます。
「今日はここで泊まるから貴方達も交代で休んでね」
私の言葉に黒服の5人は頷きました。
「「「「「はっ」」」」」
そう言いながらもきっと交代で私達の泊まる部屋の前でずっと立っている事でしょう。
仰々しい黒服が2人も部屋の前にいたら他のお客さんに迷惑がかかりそうで少し心配ですけどね。
ちなみに私たちの両隣りの部屋と上下の部屋も借りて置いたのでそこから穴を開けて侵入してくるのは不可能にしてあります。
このフロアには2人の黒服が常にいますし、他のフロアにも巡回で定期的に1人が回るそうです。
残った2人は借りた何処かの部屋で仮眠をとるらしく、ただホテルに泊まるだけなのにここまでしないといけないのは少し勿体ない気がしますね。
(遠出をすると無駄に出費がかさみますね。でもまあ...)
私は一緒の部屋にいるカズ君を見て興奮していました♡
(ああ♡ カズ君可愛い♡ ちっちゃい身長なのにしっかりと男の子できゃわわだよぉ〜♡ でもちゃんと男の子として見てるからね〜♡)
私がふふっと笑みをこぼすと彼は少し嫌そうな表情を浮かべているのでした。




