リムジンでGO②
リムジンが高速道路に乗るまでの間は何事も起こらず平和なドライブが続いています。
しかし、相変わらず成香は窓の外を見て何か起きていないかチェックし続けていました。
一応このリムジンの窓は.45口径マグナムを弾をも防ぐ防弾ガラス仕様ですし、外壁はダイナマイトでも壊れないくらい頑丈なのである程度は問題ないでしょう。
だというのにここまで成香が外を厳重に警戒するのには理由がありました。
実は以前に愛川家が他の資産家の豪邸に招かれた時に私たち愛川家の子供を狙って他の資産家の刺客達が襲いかかってきたことがあるのです。
それからというもの私もボディガード達は警護中に全員がピリピリしているのでした。
まあ、そうは言っても私なんかを狙う意味は少ないでしょう。
表向きは私は愛川家のお荷物であると知らされているようなものですし、あの時の刺客達も愛川家の跡継ぎであるお兄様を狙ってきたようでしたしね。
実際は私が1番愛川家の資産増幅に役立っているとは思うのですが、それを隠すようにお兄様やお姉様を立ち回らせています。
あちらは私を貶して気持ちよくなり、私は目立たないから心地がいい。
お互いにギブアンドテイクが成り立っているのです。
その証拠にお父様は最初私後継ぎを任せる予定だったらしいのですが、私が必死にそれを拒みお兄様かお姉様に後継ぎを任せるように私が仕向けたのでした。
まあ、そう考えると親族から私が嫌われるのも当然ですね。
私がそう思っていると、あっという間に東京に着いてしまうのでした。




