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蜜香とゲート攻略

「今日は蜜香とゲート攻略か」


「はいっ! よろしくお願いします! 高坂さん!」


 蜜香はいつものノリで俺に笑顔を返してくれる。


 それを見た俺まで少し心が軽くなった。


 蜜香の笑顔にはそれなりの幸福感上昇機能でもあるのだろうか? 彼女といるだけで少し楽しい気分になってしまう。


 彼女とのゲート攻略は他のメンバーと比べてみると、明らかにほんわかしている。


 愛川には醜い強欲な心が見え隠れし、石川との攻略は計算で作られた効率の良い攻略方法を押し出され、佐藤との攻略は楽だが行き当たりばったりのめちゃくちゃな攻略になって息が詰まりそうになっていたが、それに比べて蜜香との攻略は気分が楽で良い。


 言うなれば他のメンバーとの攻略が仕事なら、彼女との攻略はピクニックにでも行っているような気分になってくるのだ。


「あっ! 高坂さん! ここのゲートは綺麗な花畑もあるんですね〜!」


 と無垢な少女のように花を愛でるその姿は愛らしいと感じる。


 なんだかんだ言っても蜜香もそれなりの美少女だと言えるだろう。


 素朴でどこにでもいそうな少女。


 確かに地味だけどそれが良いと言う人ならば彼女はグッとくると思う。


 それに...、彼女の場合地味なだけではない。


「そろそろ戦闘区域に入りそうですね。装備品を見直します」


 そう言いながら紅白の巫女服を纏う彼女の姿は凛々しく、正しく美人の立ち振る舞いと言えるような行動を取るのだ。


 普段はあどけない少女のような彼女だが、一度巫女服を纏えばその印象は消え失せる。


 着ている物が違うだけで人はこんなにも違ってみるのかと思うほどに...。


「いきましょうか。高坂さん」


「ああ、よろしく頼む」


 こうして蜜香とのゲート探索も終えた俺は、最後に全員で一つのゲート攻略を行う事になるのだった。

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