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魔王と調停者

「...愛川結美」


「...小鳥遊優樹!!! いや...調停者!!! カズ君を先に狙うだなんて卑怯者め!!!」


 俺の目の前で急に戦いを始める優樹と結美。


 お互いに空中を飛び回り、破壊力抜群の攻撃を繰り返す!


「【エクサフレア+300】!!!」


「【6勇者・剣舞の舞+300】」


 結美の放った最強クラスの攻撃魔法を優樹は隠し持っていた武器を散開させる。


「【勇者の剣F+300】【勇者の盾EX+300】【賢者の書R+300】【戦士の槍斧+300】【弱体術師の宝杖LOVE+300】散開」


 とてつもない武器の数々に俺は見惚れてしまう。


(なんだあの武器は!? 神々しくて美しい...! 武器の装飾にそこまでの興味がない俺でも垂涎物の装備品なんて...!)


 展開された武器は全て俺の趣味嗜好に合っているような気がする...!


 破壊力も装飾品としても最高傑作と言える装備品の数々に俺は息を呑んだ。


「調停者ともあろう方が自ら攻め込んでくるとはね。でもやっぱり貴方が現界するにはこの世界の要領は小さすぎる見たいね。さっきからその程度の威力の技しか使えていない」


「まあね。でもそれはお互い様でしょ? それにあんまり貴方に時間をあげたくなかったの。それと...」


 ちらりと俺の方に視線を合わせてくる優樹。


「手駒は一つでも多い方がいいでしょう?」


「...ッ!! カズ君逃げて!!!」


 結美がそう叫んだ瞬間に俺はハッと我に帰ったが遅かった。


 優樹から放たれた一撃は俺の腹部を掻っ捌き立ち上がれないようにしてきたのである。


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[気になる点] とてつもない武器の数々に俺は見惚れてしまう。 (なんだあの武器は!? 神々しくて美しい...! 武器の装飾にそこまでの興味がない俺でも眉唾物の装備品なんて...!) 「眉唾物」ではなく…
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