とどめの一撃
俺は俺の中にある3人の使い魔の力を全開放した。
「【トリニティ】...」
3人分の魔力が俺の中に流し込まれて絶対的な魔力の膨張を引き起こした。
自身の攻撃に仲間の力を乗せた一撃を俺は放つ。
「【渦世滅灰塵】」
拳を握り全力の一撃を放つ俺を迎えうとうとマジックシールドを貼る奴の行動を見て俺は勝利を確信した。
(その程度の防御力なら決まりだな)
ビキビキビキ...!
奴のシールドに少しずつヒビがが入って行き、次の瞬間に崩壊する!
「ア〜ハッハッハッ!!!!!!!」
大きな声を上げながら奴の体が崩壊していく...。
「...俺たちの勝ちだな」
そう呟くと奴は俺に向かって手を伸ばしてくるのだが、流石に俺に届く前に奴の体は消滅してしまう。
「そんな!? 我らが神が!」
「【ラピセル】様を倒せる人物がいるだなんて!!!」
と異世界の奴らが俺の姿を見て口々に呟きだしたので睨みを効かす。
「二度と俺たちの世界に入ってくるな! もしも俺たちの世界に侵入してきたら...。今度はこんな物では済まさないぞ!」
俺の声を聞いた奴らはブラックゲートに向かって走り去りゲートを消失させた。
「...」
なんとも言えない気持ちの中、俺は静かに佇んでいるのだった。




