【支配の帝王】④
ズシュ! と言う音と共に私のお腹に穴が空いた。
「...」
「...言ったでしょ? どんなに防御力を高めようと無駄だって」
確かに彼女にはそう言われたが、わたしにはそうすることしかできなかった。
「痛い? 大丈夫。それも時期に感じなくなるから」
なんて言われたが痛みは感じない。
いや...そもそもダメージを受けていない? 違う...ダメージは受けたが瞬時に回復したのだと理解した。
理解すると同時に痛みもわずかだが感じ始める。
「...痛いけど、耐えられる!!」
それに気がついた私は瞬時に防御を解除して不意打ちを狙った!
「...なっ!?」
「【ZERO距離エクサフレア+300】!!!」
私は影の移動を扱い一瞬で【大帝】の近くまで移動してZERO距離で最大限の破壊力を持つフレアの最上位呪文を放った!
その瞬間! 鳴り止まない爆発音が幾つも響き続ける!!!
魔法を放った私自身でさえ爆発音しか聞こえないほどの破壊音の中、私は全員を連れて逃げ出すことに成功するのだった。
『【大帝】という強大な相手と戦った経験により全てのスキルと魔法が大幅にパワーアップします』




