ハロー・ポリナーの魔法学院コーナー③
俺が結美に靴下味のゼリービーンズを食べさせると、なぜかロシアンルーレットのように目隠しをしてゼリービーンズを一個取る遊びが始まった。
「じゃあカズ君からね」
「ああ...」
目隠しをしてから一個ゼリービーンズを取り口に運ぶ。
「もぐもぐ...ンッ!!!」
甘さの中から急激な辛さが下に伝わるのを感じる!!!
「辛っ!!!」
俺の様子を見ていた彼女は「それタバスコ味だってさ」と笑いながら答えてくれた。
「くそ〜...。じゃあ次結美な」
「うんうん。じゃあこれ...!」
彼女がそれを口に運ぶと...。
「うん! 甘くて美味しい!」
「くっそ。それはゼリー味だ」
「当たりだね」
「俺の番か...。頼むから変な味はやめてくれよ...」
俺は祈るように一個のゼリービーンズを取る。
「よしっ! こいつだ!」
そう良いながらそれを口の中に入れると...、今度は濃厚な甘さが口の中を包んだ。
「めっちゃ甘い! 美味いってより甘い!!!!」
いくら俺が甘党だからってこの甘さはやばいと思うほどの甘さだ。
「なんだこれ!?」
「それは...クラブジャムン味だって」
「なんだクラブジャムンって! くそっ! またハズレかよ!」
「あはは! カズ君よわ〜い!」
「ほら、次は結美の番だぞ!」
そんなこんなでアトラクションにも乗らず1時間も楽しんでしまうのだった。




