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【バトルドール】④

 〜ピンクゲート攻略中〜


 今日はそこそこできる部員達を指揮して俺がピンクゲートの荒野を散策している時だった。


「ま〜た荒くれか」


 荒野と言うだけあってならず者が何度も襲いかかってくるがそれをことごとく返り討ちにしていく最中にそれは起こった。


「高坂さん! 左方からまた荒くれが来ます!」


「またかよ! 一体どれだけ荒くれがいるんだこの世界は!!!」


 と俺が身構えた時だった。


 西洋風人形の【バトルドール】がさっきまで使えなかったはずの氷魔法を使い出したからだ。


「はっ!?」


 それだけではない。


 戦闘機の模型の形をした【バトルドール】は電撃の魔法を放ち、プラモデルのロボットは新しいスキルを使い出した。


 次々と本来備わっていないはずの魔法やスキルを【バトルドール】達が使い出したので俺たちは困惑していた。


「...一度撤退する!」


 俺の号令と共に『ボードゲーマーズ』のメンバーと【バトルドール】達が一斉に集まる。


「...」


(本当に優秀だな【バトルドール】。だが、なんか引っかかる)


 一度現実世界に戻って調べてみると、俺以外の【バトルドール】達もゲート探索中に成長したという報告がいくつも上がっていたのでこれが普通なのだろう。


 しかし、いくらAI技術が発達したと言っても成長するAIをこんな短期間で作れるようになるものなのか? とさえ思ってしまうのだ。


 とりあえず今回は急に【バトルドール】達が新しい技を覚え始めた事への疑問は晴れたが、やっぱり何か引っかかるのだった。



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