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総理大臣からの勧誘

「...それは俺たち『ボードゲーマーズ』を国家の戦力として加えたいと言う事ですか?」


 と言う俺の質問に彼は笑って答えた。


「ああ、違うんだ。勿論防衛力として期待しているだけでこちらから他国を侵略するつもりなどはないんだよ。君たちの力を見込んだ我々の判断だと思ってくれて構わない。勿論報酬はだすし、何よりも有事の時に1番頼りになる日本国家の主力部隊としての活躍を期待したいと思っているのだよ」


「...」


(まさか高校生である俺に総理大臣がここまで言ってくるとはな...。まあそれだけの活躍をしたって事でいいいのか?)


 しかし、ありがたい申し出だがここは断ろうと思う。


「総理、すみませんが俺たち『ボードゲーマーズ』の構成員は全て高校生です。俺たちはまだ自分の道を決める過程にいますので国家の戦力として数えられるのは少し躊躇いがあります」


 はっきりと物を言う俺に彼も食い下がりはしない。


「そうか...。では高校卒業後でも良い。特に高坂和希君の入隊を期待したいのだが...。どうかな?」


「...それも高校卒業までに考えておきます」


「分かった。もしも今回の戦いで参加してくれた『ボードゲーマーズ』の子達が我々の防衛隊として入隊したいというのであれば歓迎しよう。特にレギュラーである高坂和希君とその一派の子達は大歓迎すると約束する」


「分かりました総理」


 俺はそう呟くと彼の握手を受け入れる。


 こうして【ノーベル平和賞】と実質的な国家公務員になる道もできた訳だが、正直言うとここで働くよりもゲートの奥底に出かけて未知の探求をしていた方がずっと有意義だと思うのは俺だけだろうか?


 平和ボケして保守的な考え方しかできない今の議員の考えそうな事だが、そうやって使える人材を保守的なことにしか使わないからこの国はダメになって行っていたんだと言いたいな...。


 まあ、勿論口には出さないけどね。

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