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外に出るには

「実はここブクゲコ沼には出口が一箇所しかないんだ」


「そうなのか?」


「ああ、和希と真菜がどうやってここにきたのか知らないけど、この沼から出るにはとある水路を辿って出るしかないんだ。でもそこには私たちの天敵がいてどうやっても抜け出せないんだよな。まあ、奴らにとって私達は餌みたいなもんだろうし、何人もの仲間が脱出を夢見て散っていった。結局残った蛙人は私とケロナだけ。もう後がないが私達は諦めない。何年かかろうとも絶対にこの沼から抜け出してやるさ!」


 などと盛り上がっている所悪いのだが...。


「ああ、俺この沼から安全に脱出する方法知っているぞ」


 と言ってやった。


 それを聞いたミルティは目を丸くする。


「嘘だ! 今聞いた方法以外にあるのか!? 脱出方法!!!!」


 俺の方を揺らしてくるのが少し鬱陶しいが、大蛇を一刀両断したこいつの力は役に立ちそうなのでここはこう言っておこう。


「外に出る方法を教える代わりに一つ条件がある」


「条件?」


「ああ、お前たち2人とも俺の仲間になれ」


「和希の仲間?」


「ああ、俺の職業【弱体術師】は魔物を仲間にできるんだが、俺はミルティとケロナと言う仲間を増やせてラッキー。お前達は労することなく沼の外に出れてラッキー。なっ! ウィンウィンの関係だろ?」


「そんな美味い話があるのか? それにそれって私とケロナに和希の奴隷になれと言っているようにも聞こえるんだが...」


 少し疑ぐり深い彼女に俺はもう一押しをした。


「いや、そこまで悪いものではないぞ。俺の仲間モンスターと話してみてくれよ」


 俺は彼女たちの不安を払拭させるために仲間モンスターと会話させてみるのだった。

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