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空也VS美穂③

「...気持ち悪いですね。何ですか空也君? あなたは私に気でもあるんですか?」


 そう呟く彼女に俺は「ああ」と答えた。


 それを聞いた彼女はため息を吐く。


「はぁ...。すみませんね。空也君も悪い男じゃないですけど。流石に高坂先輩に比べたらモヤシですよ? 二階堂様が愛川先輩を娶るので必然的に高坂先輩は空きますよね? そうすれば私にもチャンスがあるんですよ! だから...どちらに転んでも私は空也君を好きになんてなりません!」


 そう呟いた瞬間にレイピアを抜き放ち、俺に刺突攻撃を繰り出してきた。


「ぐっ!!!」


(流石に速い!)


 風の魔法で自身のスピードを上げてから繰り出される彼女の刺突はレベル50を超えた俺でも躱すのがやっとだ。


 いくつか裂傷を受けたのですぐさま回復魔法で回復する。


「イキってた割にはその程度なんですね。もういいですから倒れてください!」


 レイピアに風魔法をかけて刺突を繰り出された瞬間に俺の体は吹っ飛んだ。


「うああああ!!!」


 バンっ! と国会議事堂の壁にぶつかると彼女は笑いながら高坂先輩の後を追う。


「さてと、行きますか」


 ニヤニヤしながら国会議事堂の中に入ろうとした瞬間を狙い【ギガ・ファイア】を放つ俺。


「なっ!?」


 反応が遅れたのか直撃するも、ダメージはあまりないようだった。


「びっくりしました。空也君? 悪あがきはそのくらいにしておいた方がいいと思いますよ?」


 クスクスと笑う彼女を前に膝を地面に着きそうになっている俺なのだった。

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