【深淵からの挑戦状】②
進めば進むほど庭園の飾り付けは恐ろしいほどに綺麗になっていく。
「...敵もだいぶ強くなってきましたね!」
リィカの奴が俺の前に座り一緒の重装騎兵に乗って進んでいると、上空からフワンが声上げた。
「和希様! 空から敵が来ます!」
フワンの指差した空には【幻影獣操縦兵】がグリフォンの影に乗って現れた!
「空の敵はフワンとリィカに任せる!」
「はっ!」
「和希様! 私の活躍見ていてくださいね!」
2人は空を自由に飛び交うグリフォンライダーに突撃して行く。
「【氷槍】!」
「【血戦兵装・大鎌】!」
フワンが隙を作り、リィカがトドメを刺す。
普段はあまり中良さそうにしていないが、戦闘になるとかなりの連携度だ。
正直言ってこれだけ上手く連携できるのなら絶対に仲良いだろと言いたい。
「あ〜! もうちょっとちゃんと敵の行動を止めておいてよフワン! ちょっと攻撃受けちゃったじゃん!」
「その程度の攻撃は躱してください。そこまでは配慮できません」
「むぅ〜...」
なんて言いあっているがやっぱり仲良いだろこいつら。
俺は2人のやりとりを見ていると少しだけ嬉しくなってくるのだった。




