『ボードゲーマスターズ』③
今日も俺たちの部室には依頼が飛び交ってくる。
迷子の猫の捜索からゲートの攻略依頼に犯罪者の討伐&逮捕の依頼など多岐に渡る。
この辺で俺は部員達にランク付けをし始め、依頼を受ける制限をつけ始めた。
と言うのも力量に達しない部員達がゲート内で死んでしまったりや犯罪者の手によって葬られたと言う話が上がってきたからだ。
無論【覚醒者】と言う仕事には危険が伴う。
『ボードゲーマスターズ』の【覚醒者組】に入る場合は理解してもらい書面に命を落とす可能性がある事も考慮してもらった上で入部してもらっているからかなりの問題があるとは言えないのだが、やはり死んだ子の親から苦情がくる事もしばしばある。
「はぁ...」
最近はめっきりと遊ぶ機会も減ってしまい、こんな書類の山と格闘しなければならない日々が続いている。
(また皆とボードゲームしたいな...)
昼は学校、夕方は部活動という名の書類整理。
これでは仕事をしているのと変わらないだろう。
いや、金を貰っている以上仕事か...。
まだ俺は高校2年生だと言うのに既に社会人になった気分だ。
俺が大きく腕を伸ばしているのを横で見ていた小日向が微笑みながら「お疲れ様です。高坂先輩」とお茶を出してくれるのだった。




