人気者だな
「はいはいはい! 私高坂さんとゲート攻略したいです!」
「あっ! ずるいぞ! ここは優秀なやつから選抜されるべきじゃ無いのか!?」
「いいや、高坂さんはそう言うので決める人じゃ無いからな。またゲームかジャンケンで決めるんじゃないか?」
「でもそれだとなかなか一緒に行けない人も出てくるよね?」
「現に毎日来てるけどまだ一緒にゲート攻略に行けていない子も沢山いるしね!」
「だからどうした! それでもチャンスをくれてるだけありがたいと思え! 現段階最強クラスのパーティ『ボードゲーマスターズ』の一員になれただけでも光栄だろ?」
などと言い合う後輩たち。
(なんか俺人気者だな...)
ちょっと前までは絶対にありえなかった光景に少し【覚醒者】になったことの恩恵を感じる。
「ふふっ♡ カズ君嬉しそうだね♡」
「...まあな」
なんだかんだ部活動が大きくなるのは嬉しいものだ。
部員数が増えて活気がある所は嫌いじゃない。
まあ、以前のような静かな部室も嫌いではないので旧部室を拠点にしているんだけどな。
この新しい部室には俺用に部長室まで完備されていて、ちょっとしたベッドや風呂までついてある。
正直いうとここで寝泊まりできてしまうほどの個室が俺に与えられているのだ。
ここまでしてもらう必要など全くないのだが、学校側からすれば俺が金のなる木らしく、このくらいのことをしてでも俺をこの学校にとどめておきたいのだという。
今更別の学校の転入する気などないと言っては置いたのだが、一応このくらいはやっておきたいらしい。
(全く...面倒な事になってきたな...)
そうは思いつつも俺は笑みを浮かべながら後輩達にゲート内での立ち回りを教えていくのだった。




