獣王ダラーン⑥
「【メガフレア】!!」
と言う結美の掛け声と共にダラーンも技を放つ!
「【獣王の一撃】!!」
灼熱と雷撃を纏う二対の特大剣が振り下ろされると、結美の【メガフレア】を打ち消したのだ!!!
「嘘っ!?」
結美自身物凄く驚いていた。
爆発を起こす瞬間に更に強い力の力場で結美の詠唱を遮ったのである!!!
魔法が不発になった瞬間! 奴の凄まじい一撃が辺りに大損害を与える!!!
灼熱と雷撃の破壊力が上がり一面に迸り、俺たちに大打撃を与えてきた。
「うわあああああ!!!」
「きゃあああ!!!」
「くっ...! うわっ!!」
さまざまな悲鳴が上がる中、奴の一連の攻撃が終わる。
「ぐっ...! 皆! 大丈夫か!?」
俺の言葉に反応する声がない。
(まずい!!!)
そう思った俺は【ドレイク騎士団】の全軍と【高坂和希守護三人衆】とついでにケロナを召喚する!!!
「ドレイク騎士団は奴に突撃! リィカとアル子も追撃に加わってくれ! 神官兵とフワン、そしてケロナは負傷者の回復を急げ!!!」
「「「「「はっ」」」」」
俺の命令を殆どの奴が聞いたのだが、リィカだけは佐藤の方に向かって行く。
「おいっ! リィカ! 何している!!!」
と言い放ったのだが、彼女は倒れた佐藤を見るや否や「なんか惹かれる...」と呟き口づけを交わすのだった。




