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獣王ダラーン③

「んっ!? まさかそこにいるのは高坂か!?」


 声を上げながら手を振ってくる佐藤。


「久しぶりだな! 佐藤!」


「ああっ! 本当にな! そっちは大丈夫だったのか?」


「まあ、お前が飲み込まれたレッドゲートに比べたら...な」


「...レッドゲート? なんだそりゃ?」


「まあ、後で話すさ。今はあいつを倒すのが最善だ」


 と言う俺の言葉に彼は「確かに。言えてるな」と肯定てきな声を出す。


 そして俺たちはダラーンを睨みつけた。


「ふん。人の子が1人増えただけであろう? 我を倒すのにその程度では不十分だ」


 彼はそう呟くと辺りを見るように手を上げた。


「これを見ろ。この地に倒れた人の子の武具達だ。これら全て名声欲しさに我を倒そうと攻め込んできた哀れな愚者達の遺品。だがな。我はこの者たちに敬意を表している」


「...なに?」


 俺は奴の言葉に思わずそう言ってしまう。


「人の子とは不思議な物でな。自分達が絶対に敵わないと思っていても我を倒しにくるのだ。勿論毎回葬ってやることに変わりないのだが、そのほとんどが最後の最後まで目に光をたぎらせて襲いかかってくるのだ。我はそんな貴様らの中から強者と戦う事を望んでいる。我は切に願う。お前達が強者である事を...!」


 彼の存在感に圧倒されながらも、俺は戦闘の準備を始めるのだった。

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