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土谷豪鬼VSミルティ=あまみん

「じゃあ行くよ。おっちゃん」


「いつでもどうぞ」


 余裕そうな表情で剣を構える土谷さんを相手にミルティが最初に取った行動は...。


「【バースト】」


 だった。


(ミルティのやつ。最初っから飛ばす気だ!)


 いきなり攻撃力と素早さを上げて土谷さんに殴りかかったが...。


「ほう、なかなかの素早さですね。ですがまだまだ技術は未熟なようで...」


「手加減してるんだよ。おっちゃん相手にいきなり本気ってのも味気ないだろう?」


「ほっほっ、それは楽しみですなぁ...」


 2人は一進一退の攻防を繰り広げている。


「やれやれ、ミルティはしょうがないなぁ...」


 そう言いながら現れたのはスノウだ。


「スノウ!?」


「私は止めたんだよ? でもまあ見ての通りだね」


「...まあ、ミルティは止められないよな」


「まあね。ミルティの強さは僕たちの中でも群を抜いているからさ...。和希が魔法職なのに前線でそこそこ戦えるようになっているのもミルティの素早さ補正とアル子の力補正があるからだろう?」


「...まあ、そうだな」


 俺には使い魔のステータスを一部貰い受ける事ができるスキルがある。


 最初は微量の上昇値であったが、レベルが上がる度にそのスキルの精度と仲間のステータスがインフレしていき、今では前線でもかなり戦えるようになった。


 ミルティはああ言っているが、彼女の剣技も悪くはない。


 自己流とは言えその威力はなかなかのものだ。


 あまりにも使い勝手が良くて強かった為か、最近スノウも刀を扱い初めるくらいには...ね。


「それでもあのおっちゃん強いねぇ。ミルティとほぼ互角じゃん」


「ああ、かなりできるな」


「でもまあ、流石にミルティの勝ちかな」


「どうしてそう言い切れるんだ?」


「まだミルティは刀を抜いていない。【炎剣】のみで戦っているからね」


「...なに?」


 確かに、今のところミルティは刀を使っていない。


 それで互角の戦いという事は恐らくこの勝負...。


 そう思いかけた時だった。


「流石に分が悪いみたいですな」


「うん、流石におっちゃんには負けないよ」


「ほっほっ。言うてくれますな...。ではこう言うのはどうです?」


「...んっ?」


 一気にミルティの顔つきが変わる。


 瞬間、土谷さんの周りから背後霊のような者が現れるのだった。


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