土谷流剣技
「少し本気を出せてもらうとしましょうか...」
そう呟いた土谷さんはメニュー画面から真剣を取り出した。
「...いいのか? 真剣なんか使っても」
「ええ、本気を出した所で簡単には殺せないでしょうし、そちらのお嬢さん方の力量を最後までしっかりと見ておきたいのでね」
そう呟いた彼は刀を振るう。
「【土谷流剣技・土破天流】!」
力強い構えから鋭い一撃がリィカに放たれた!
「ぐっ! 【ブラッドシールド】!」
紅い血の盾でどうにかその攻撃を耐えたリィカだったが...。
「お嬢さん、後ろがガラ空きですよ?」
「えっ? きゃっ!」
リィカはそのまま蹴られて地上に叩きつけられてしまう。
「リィカ!! このやろう!!!」
思いっきり奴を殴りつけるアル子だったが...!
「【土谷流剣技・岩流し】!」
上手くアル子の剛腕をすり抜け、すれ違いざまにアル子の腹に一撃を入れた。
「ぐっ...!」
「おや? お堅いお腹ですね。こちらの刃の方がまいってしまいそうだ」
「お生憎様。私の体は鍛えてあるんでね!」
なんとか体勢を立て直したアル子は再び拳を振るうのだが、劣勢なのは見ていれば分かる。
(どうする?)
そう思っているとあいつが反応するのだった。




