公開処刑③
〜5時間後〜
楽しい公開処刑もついに終わりの時を迎える...。
「グフっ...。おい、回復魔法をかけなくていいのか? このままじゃ俺は死んでしまうぞ...」
「...ああ、もうここにいる奴らの気は晴れたようだしな」
(まあ、正直言うと俺の気は晴れてないんだがな)
と言うわけで奴を殺す前にこれだけはこいつの口から言わせなくてはならない。
「伊藤」
「あっ?」
「今すぐ俺にあの時のダンジョン攻略の罪をなすりつけたことをここで白状しろ。そうすれば楽に殺してやる」
「...そう言うことか。絶対に言わねーよ! 高坂!!! あれはお前のせいだ!」
舌を出しながら調子に乗っている奴の顔が憎らしい。
「...どうしても白状しないつもりか?」
「言うわけねーよ! あれはお前が悪いんだ!」
「...2度は言わん。ここではっきり言っておこう。白状しろ。さもなくば死よりも恐ろしい死の体験を味わった上に貴様の精神は腐り果てて後悔する事になるだろう」
「...脅しのつもりか? やれるもんならやってみろよ」
俺は2度忠告した。
もう充分だろう。
「分かった...。結美、後は頼む」
「カズ君の頼みなら大丈夫だよ♡ 私が責任を持ってこいつを地獄に叩き落とすから」
傍点の部分だけ強調して冷ややかに呟く彼女の笑みは今まで1番愉快そうに見えていた。




