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【ゲートブレイク】

 俺たちが空港から自分たちの町に戻ってきた時にそれは起きた。


 大きな地震が起きた時のように車の車体が揺れ動き、俺たちは車の中で転げ回った!


「なっ...なんだ!? 地震か!?」


 そう叫ぶ俺に対して結美はこう呟く。


「地震だとしたらおかしいよ? スマホの通知には大地震が来る瞬間に市民全員に情報を行き届かせる機能があるはずだから」


 確かに、結美の言う事にも一理あるな。


 俺がそう思っていると、市内全域にアナウンスが聞こえてきた。


『この市内にいる全【覚醒者】達に応援を求める!!! 大規模なゲートが破損しそこからこちらの世界にモンスター達が侵入してきている! モンスターを駆除するのを手伝って欲しい! なお、今回が初となるこの現象を以後【ゲートブレイク】と名づける』


「聞いたカズ君! 【ゲートブレイク】だって!!!」


「ちょっと楽しそうな顔するなよ結美」


「えっ!? だってそうでしょ!? 私のローブが活躍するにはもってこいの実験場じゃない!」


「まあ、確かにそうなんだが...、取り敢えず皆にこれを渡しておく」


 そう言って俺はワイハーで買った【覚醒者】用のインカムを皆に渡した。


「これで通信できる距離は約100キロ。スマホと違って手を使う必要がないから戦闘中はこれを使って意思疎通をしようか」


「はいっ!」


「分かったよ! 兄ちゃん!」


 皆が戦闘準備していくのを母さんは心配そうに見ている。


「和希...、本当に大丈夫なの? こう言うのは大人に任せた方が...」


「母さん、【覚醒者】は子供の方が多いって知ってる? 大人でも【覚醒者】になる人はいるけど、子供の方が圧倒的に多いんだよ。まあ理由までは知らないけどね」


「...つまり和希達が戦わなくても他の子供達が戦っていると言うことね」


 流石母さん、理解が早くて助かる。


「そう言うこと」


 俺は母さんに現実を知らせると辺りの様子を伺うのだった。



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