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綺麗なビーチ

「まさに別世界...!」


 そう声を上げたのは蜜香だ。


「おまっ...スク水って...」


「ああ、このくらいしか水着持ってないんですよね私」


「...そうなのか」


「はいっ!」


 元気よく声を上げるが真菜よりも可愛げのない水着だぞそれ。


 真菜はまあ、お子ちゃまのカラフル水着って感じで普通だ。


 小五だがもっと小さく見えるのが利点だろう。


 母さんは流石に肌を見せるのが嫌だったのか、水着を下に着込んで上は普通に服を羽織っている。


 まあ、母さんくらいの年齢の人が肌を無闇に見せるもんじゃないよな。


 流石にこの歳で今の結美のように派手な水着を着られたりしたらこっちが倒れそうだし、このくらいで良いだろう。


 俺が一安心していると、結美の奴が少し膨れっつらになっていた。


「結美ちゃん?」


「愛川さん?」


 2人が結美にそう呟いた瞬間に「可愛くなーい!!!」と叫ぶ彼女。


「お母様はせっかく素材がいいのにそんな色気のない物着込まないでくださいよ! まだまだ若い子にも負けてません! 黒木さんはなんですかそれ! 学校の授業じゃないんですよ!? 真菜ちゃんは...。そのままでも可愛いけど私がもっと可愛くしてあげます!」


 などと言って張り切り出す彼女を見た3人は少し面倒な事になったなと思っていそうな表情を浮かべていた。

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