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ピクニック気分②

 俺たちのピクニックは夜も続く。


 昼間は騒いでいたミルティ達も晩御飯の時だけは静かにしていた。


「ほらっ、草食獣、もといマンモスの肉だ」


 そう言いながらスノウに肉を渡す俺。


 ミルティの炎でケロナが調理した焼いただけの肉。


 少々の調味料をまたしても結美が持っていたので塩味の肉と言っておくか。


 まるで漫画で見るような骨つき肉だが味の方はどうだろうか?


 俺が軽く肉を齧ってみると...、なるほどと言う味だった。


 自然の肉の味とでも言うべきだろうか? 普通に美味い。


 ただ肉だけだと飽きるので途中で乾パンを食べたり昼間にケロナが集めていた花の蜜などを味わった。


 花の蜜などよく見つけられたなと思ったが、ケロナにはなんとなく食べられる物の区別がつくらしい。


 恐らくEXスキルの【料理人】が関係しているのかも知れない。


 ケロナの覚えるEXスキルは料理に極振りされているようなので、この先の成長が楽しみではある。


 それを食べたスノウは目を丸くしながらこちらを見てくる。


「これ美味いな! 肉か? なんで温かいんだ!?」


 そこからか...、そう思いながらも説明してあげた。


「それは肉を焼いたから温かいんだよ」


「そうそう! 私の妹は料理が得意なんだよ! なっ! ケロナ」


「お姉ちゃん! あんまり人前で褒めないでよ。恥ずかしいから...」


 そう言いながらミルティの後ろに隠れてしまうケロナだったが、その言葉でスノウの中でケロナの評価が変わった。


「これケロナが作ったのか!?」


「うん、美味しかったんだったらよかった」


「...凄いな。私はこんなの作れないぞ」


 肉を眺めながらケロナへの認識をあらためているようなのだった。



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