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ピクニック気分

 俺達は適当にキャンプを張ってちょっとした遠出気分を味わう。


 何故か結美のアイテム欄にキャンプ道具一式があったのは偶然ではないのだろう。


 彼女はアイテム欄の中に必要そうなものを全部入れているらしく、流石に食事類こそ乾パンなどの日持ちする物しかないものの水はたっぷりと用意してあった。


 まあ、全員で分けても1日くらい余裕だろう。


 そのくらいの予備が彼女のアイテム欄にはあったのだ。


「カズ君は望むなら私の替えの下着も見て良いよ♡ なんなら今直に履いてるのをあげても...きゃっ♡」


 なんか言っているが無視しよう。


 俺がふと見上げるとミルティとスノウが丘の上ではしゃいでいるのが見えた。


「雪が溶けるとこうなるのか!」


「ははっ! 私に追いつけるかな?」


 ミルティとスノウはかけっこをしているみたいだったが、流石に進化しているミルティに追いつくのは難しいだろう。


 そう思いながら眺めていると真菜が草食動物を狩って来てくれた。


 いつのまにかかなり逞しくなっていた妹が難なく動物を狩ってこられるようになったのは少し誇らしい。


「真菜ありがとう。そこに置いておいてくれ。ケロナに調理を任せるからさ」


「うん! 分かったよお兄ちゃん」


 マイペースに狩りを楽しむまでに成長した妹の頭を撫でる。


「カズ君! 私も頭撫でてよ〜!」


「ああ、はいはい結美もありがとうな」


 ついで感覚で結美の頭を撫でてよやると嬉しそうにする。


 ...結美って高校生だよな? 頭を撫でられて喜ぶ歳でもないと思うがツッコミを入れるのはよしておこう。


 そんな中「私だけ仲間はずれにしないでくださいよ!」と蜜香が怒りながら俺達の輪に入ってくるのだった。


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