余裕から生まれた油断
俺たちは余裕の状態でついに凍神龍の元へと辿り着いた。
「あいつが...」
「...凍神龍!」
『クロウズ』も『メイラーズ』も凍神龍の存在感には驚いてたが...。
「ははっ、思ったより小さいじゃないか」
「やったわね。あれならなんとかなりそう」
各パーティのリーダーがそう呟いた事でパーティ内に安堵のため息が溢れる。
確かに存在感こそ凄いが、大きさはせいぜい中型のトラック程度だ。
先ほど戦ったギガンテスの方が威圧感だけなら上だったと思う。
俺自身も内心楽勝ムードが漂っていたわけだが...。
そんな余裕は次の瞬間に吹き飛んだ!!
バサっ...。
「...えっ?」
奴が羽ばたいた瞬間に全身が凍りつく程の寒さが襲う!!!
「うわっ!!!」
寒いなんて物じゃない。
空気が痛いと感じる。
奴の羽ばたき一つで俺たちの余裕は消え去った。
「総員! 炎属性の武器と冷気耐性の防具に換装せよ!」
全員が装備を入れ換えた後に攻撃が始まる!
「【炎撃呪文】!!!!」
『メイラーズ』の4人が凄まじい爆炎を生み出した攻撃を開始する!
「あいつらに続けぇ!!! 火の矢を放て!!!」
クロウズの面々が火の矢を次々と放つ!
魔法と火の矢による攻撃で奴の姿が凍りと炎の中に一度消え去る。
「やったか!?」
そして1番言ってはいけない言葉を叫んでしまう『クロウズ』のリーダー。
次の瞬間! 羽ばたいて現れた凍神龍の一撃により『クロウズ』と『メイラーズ』のメンバーは全員が氷漬けにされてしまった!
「まずい! 【アイス・ウォール】!!」
俺たちはスノウの作った雪壁とミルティの放つ熱の温度に守られたおかげでどうにか凍らされずに済んだが、先ほどの冷気は尋常ではない寒さだった。
(...今回はやばいかもな)
そう思いながらも俺は活路を見出す為に戦闘を続けるのだった。




