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スノウの怒り

 息を荒げながらこう叫ぶスノウ。


「皆そうだ。私たち蛙人族は平穏に戦わずに今も冷たい水の中で暮らしている。本当は皆んな再び温かな春の兆しが見てみたいはずなのに、凍神龍が怖いからって逃げているんだ! だからあいつらの手先にすら怯えてずっとずっとくらい水の底だけの世界で藻屑を食べて暮らしている...。確かにそれなら安全さ、だけど私は...! この目でこの世界に春の兆しが訪れる瞬間が見てみたいんだ! だからケロナみたいに戦わず誰かの背中に隠れている奴を見ると腹が立つ!」


 はぁはぁと吐息を漏らして息を吸う。


 ただただ言いたいことを言ったと言う感じの声だった。


「あ...ああ、よく分からんがスノウの部族は立ち上がらなかったってことか?」


「ああ、私以外には誰1人として立ち上がらなかったね! 凍神龍がどれだけ怖くても戦わないと何も変わらないって言うのにさ! 本当に腰抜けどもだよ私の部族は...!」


 怒りと諦めの声が篭っている彼女をみていると少しだけ力を貸してあげたくなった。


「分かった、これも何かの縁だ。俺たち『ボードゲーマスターズ』は今からスノウの手助けをし凍神龍討伐に向かう!」


 俺がそう宣言すると『クロウズ』の団長が笑いながらこう言った。


「おいおい、お前達だけに手柄を渡すかよ! 俺たち『クロウズ』もその話に乗るぜ!」


「奇遇ね。正直その子の話はどうでもいいけど、凍神龍とか言う奴の素材は気になったわ。だから私たち『メイラーズ』も力を貸しましょう」


 突然目の間の人物達が自分の為に手助けをしてくれると言う事態になり驚いているスノウなのだった。

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