吹雪の中
流石にこれだけ寒いと植物には期待出そうにないな。
期待できるとすれば寒冷地に適応した魔物のテイムや素材だろう。
そう思っていると早速マンモスっぽい魔物が現れたので戦ってみる。
流石にピンク色のゲートに挑むパーティが複数あるのである程度の魔物との戦闘はお手のものだ。
「なかなかやるな」
俺の言葉に二つのパーティは笑顔を向ける。
「お前達もな」
「ええ、思ってたよりも数倍は良い印象よ」
「ぬかせ」
『クロウズ』の面々も『メイラーズ』のメンバーも悪くない。
寧ろそこそこできる【覚醒者】達の集まりだと言えるだろう。
マンモスっぽい魔物を倒した時に蜜香がこう叫んだ。
「皆さん! 待ってください! 私の【装備合成】でこのマンモスの毛皮を裏打ちします!」
蜜香のスキルのおかげで更に温かい装備品が手に入り、盤石の体制でこのゲートに挑む事ができる。
しばらく進むと完全に凍った湖を発見できた。
少し足を置いてみたが、表面は完全に凍っているらしく俺達が乗っても崩れずに済んでいる。
「よし、ゆっくり進むぞ」
『クロウズ』のリーダーがそう叫んだ時だった。
ピキピキパキン!!!
と湖の底から氷を割って小さい何かが現れるのだった。




